最近読み聞かせに取り入れるようになった、昔話。
大切な教訓を学んだり、小学校受験でも出題があるので一般常識として身につけておきたいという気持ちがあります。
そんな昔話、海外にもおもしろいものが色々とあるんです。
今回は、ブータンで語り継がれる「幸せの秘密」がわかる1冊を紹介します。
ヘレーじいさんのうた
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784580824430
どんな本?
昔々、小さな国のある村にヘレーじいさんというおじいさんがいました。
ある日おじいさんが畑を耕していると、何かが鍬にぶつかります。
なんだろう?
掘ってみると、出てきたのは美しいトルコ石!
おじいさんは大喜びで市場へ向かいお金に替えようとします。
しかしその道中、ある男性に会い事態は思わぬ方向へ。
お金になるはずだったトルコ石は、思わぬものに変わっていきます。
そこでヘレーじいさんは何を感じるのか、国民の幸福度が世界一高いと言われるブータンで語り継がれる、「幸せ」とは何かを学べるお話です。
感想
海外の昔話が気になり私が選んだ絵本ですが、こちらは全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれ多くの日本人に読まれています。
物々交換をしていくお話というと、日本では「わらしべ長者」が有名ですが同じような流れでお話が進みます。
ただひとつ違うのは、わらしべ長者がどんどん良い物に替わっていくのに対しこちらはどんどん価値が低くなっていくというところ。
一見するとなぜ交換するの?と思うような物々交換が繰り返され、最後は思いがけないものに替わってしまいます。
5歳娘に「何がよかった?」と聞くと、「トルコ石!」と即答。
そうだね、宝石だもんね。
何が幸せなのか、価値が高いかどうかは人によって感じ方が違い、どこを重視するかも人によって違います。
トルコ石より幸せになれるものを見つけるおじいさんのお話は、わらしべ長者に慣れている私にとってはとても衝撃でした。