世界的有名画家ゴッホ。
日本でも、毎年展覧会が開かれるほど人気です。
今回、子供たちとゴッホ展に行くことにしたのでその事前知識としてゴッホの絵本を色々読みました。
中でも1歳の息子が1番気に入った作品をご紹介します。
ゴッホの絵本 うずまきぐるぐる
カタカナ | あり(ルビなし) |
---|---|
漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 31ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784097271116
どんな本?
ゴッホの特徴的なぐるぐるとした筆遣い。
そこに着目し、実際の作品に子供でもわかるような言葉を添えてアートを体験させてくれる絵本です。
まず出てくるのは『種まく人』。
ぐるぐる ぐるぐる。
畑の向こうにある太陽から力強さを感じます。
次は『糸杉と星の道』。
燃えるようなパワーを感じさせる糸杉と、ぐるぐると渦巻く空。
まぶしい夜が描かれています。
他には『星月夜』『夜のカフェ・テラス』『夜のカフェ』『アルルの部屋』『ひまわり』『白い雲のあるオリーブ園』『オヴェールの協会』『カラスの群れ飛ぶ麦畑』『自画像』が登場。
実際の名画と、その絵について感じるものを言葉にして手描きの文字で書かれています。
その絵についての一言説明もあるので、ゴッホ作品についての知識も増えます。
作者である結城さんのデビュー作でもあるこちらの絵本は、小学館あーとぶっくシリーズの第1巻。
案として編集部に提出した手描き文字がそのまま採用され、温かみある1冊となっています。
ただの絵画紹介ではなく、子供が楽しめる雰囲気を持ったゴッホ絵本です。
感想
4歳娘にと見つけた絵本ですが、実はこちら1歳息子が大ハマり。
娘より息子の方がこの絵本を持ってきて、「ぐゆぐゆ!」とぐるぐるしたいとアピールしてきます。
ゴッホの実際の作品が出てくるのですが、それとは別に絵の中のぐるぐるを切り取って各ページに配置してあったり、『アルルの部屋』を白抜きして塗り絵として楽しめるようになっていたりと飽きない工夫もたくさん。
1歳児の楽しみ方はぐるぐるを指でなぞるくらいですが、4歳娘は塗り絵のページにある絵具の乗ったパレットを指にとるマネをして、「オレンジ+白でここを塗って…」と実際の色に近いものを頭の中で考えながら楽しんでいました。
この絵は…という説明くささがなく、絵から感じる印象を「ぐるぐる」や「ゆらゆら」といった言葉でわかりやすく表現してくれるので子供はもちろんアート初心者の私も楽しめました。
実際に美術館で絵画を見た時にこんな風に感じられたら楽しいだろうなぁ、と思います。
『小学館あーとぶっく』シリーズは他にもピカソやルノワールなどたくさんの種類があるので、今回の子供たちの反応を見てぜひ他の種類も読もうと思っています。