4月になり、慣らし保育が始まりましたね。
娘を保育園に預けて職場復帰した頃を思い出します。
先生に預けると泣いちゃって、泣いている娘を置いて仕事に行く自分…。
子供も頑張っているし、ママもすごく頑張っている時期ですよね。
本当は子供といたいに決まってる。
でも、色んな事情でお仕事をしないといけないママたち。
そんな親子に、ぜひ読んでほしいのがこちらの絵本。
働くママと、ママの帰りを待つ子うさぎ、フゥのお話です。
たからもののあなた
どんな本?
フゥのお母さんは、お仕事をしています。
朝から家事をして、フゥを幼稚園に預けて、毎日急いで出かけていきます。
今日は幼稚園で「大好きな人を描く」お絵描きの日。
フゥが描いたのは、もちろんお母さんです。
早くお母さんに見せたいなぁ。
周りのお友達がママにお絵描きを見せる中、やっとお迎えにきた…と思ったら、フゥのおばあちゃん。
早く見せたくて絵を握りしめて過ごしますが、結局ママが帰ってきたのはフゥが眠ったあとでした。
翌朝、ちょっとしたことから我慢していた気持ちが爆発。
「どうしてお母さんはフゥと一緒にいてくれないの?」フゥはワンワン泣いてしまいます。
でもそこへお母さんがやってきて、ぎゅっと抱きしめます。
そして、話し始めました…。
小さな子供の頑張りと、子を思うママの気持ちがこもった、優しくて愛に溢れる絵本です。
感想
子供を預けて働く自分に、すごく響きました。
フゥが爆発してワンワン泣いてしまうシーンや、お母さんが自分の気持ちを伝えるシーンでは共感して涙。(※筆者、涙もろい。)
作者のまつおさんは、小さい子供に「お母さんはこんなに頑張っている!」と伝えるのではなく、「本当は、ずっとあなたと一緒にいたいのよ」というのを感じてもらえるようにこの絵本を描いたそう。
小さい子供は、お母さんがどれだけ頑張っているかより、お母さんの気持ちを知って抱きしめてもらうことで安心できるんですよね。
この本を読むことで私は子供の気持ちをより一層理解できたし、娘は、どんな気持ちでママがお仕事をしているのかわかってくれるようになりました。
働くママと子供が、お互いに成長できる優しい絵本です。
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784265081530