最近、ただ可愛いお話やイラストの絵本だけでなく少しおもしろい本を探しています。
今回ご紹介するのは、推理する面白さと喜びを味わえる写真絵本。
可愛いお話やイラストの絵本にマンネリ化してしまった方におすすめの、「なんだろう?」と考えながら楽しめる1冊です。
このあいだになにがあった?
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 28ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784834083361
どんな本?
福音館書店の月刊誌『かがくのとも』で人気を集め単行本化された作品です。
5~6歳向けの子供向けに作られ、子どもたちの身の回りのことから発見の喜びや驚きを応援する絵本シリーズ。
今回の絵本では、推理する面白さを味わえます。
表紙をめくると出てくるのは、3つの写真。
左には、もこもこの羊。
真ん中はグレーで「このあいだになにがあった?」の文字。
右には、毛がなくなりさっぱりした羊。
そう、この絵本では左の写真→真ん中→右の写真という一連の流れを想像し、真ん中の部分で何があったのかを想像することができるのです。
次のページをめくると、真ん中の写真が増えた状態で答えが見えます。
他には「おたまじゃくし→?→カエル」や「港の船→?→沖に出る船」など様々な写真が。
写真と「このあいだになにがあった?」の文字だけですが、最後にきちんと「なにがあった」かを文字で書いてあるので確認ができます。
シンプルな構成ですが、自然と子供たちが考え、想像することができる絵本。
間違っていても、その考えもおもしろいね!と盛り上がる1冊です。
感想
全て写真なので、幼稚園の娘にはたくさんの学びがありました。
たとえばおたまじゃくし、イラストなどはよく見ますが実物をこんなに大きな写真で見たのは初めて。
そして、カエルになる前の手足が生えたちょっと中途半端な状態を見たのも初めて。
何があったか考える楽しさはもちろん、幼稚園児があまり実物に遭遇しないような写真ばかりなのでとてもありがたかったです。
そして「なにがあった?」には一応答えがありますが、子供の考えた答えもなかなかおもしろい。
わが家では、羊の写真で「羊が、ヤギになった!」と言って家族で笑って盛り上がりました。確かに毛を刈った羊がヤギに見えなくもないんです。
お子様がその間をどんな風に想像するか、ぜひ楽しんでみてください。
羊やヒトデから、船やお風呂まで。
「推理する」という、人間ならではの面白さと喜びを感じられる絵本です。