3歳

逃げることの大切さを知る絵本『にげてさがして』読んでみた。

 

絵本界に革命を起こしたヨシタケシンスケさん。

シンプルでシュールな作品が大人からも人気を集めています。

 

今回は、そんなヨシタケさんの最新作をご紹介します。

大人にも子供にも知っておいてほしい、大切なことが描かれています。

 

にげてさがして

 


にげてさがして

カタカナ なし
漢字 なし
ページ数 48ページ
本のサイズ B6くらい
おすすめ月齢 5歳

ISBNコード:9784870141537

 

どんな本?

 

世の中には、色んな人がいる。

優しい人もたくさんいる。

でも、ひどいことを言う人もたくさんいる。

 

もしもあなたの目の前に、もしもあなたにひどいことを言う人がいたら…

あなたがやるべきことはただひとつ。

 

逃げること。

 

今、生きづらいと感じている全ての人に伝えたい「逃げることの大切さ」が書かれた絵本。

簡潔な文章とシンプルなイラストで、大人にも子供にも伝わりやすい作品です。

(文章自体は2,3歳からでも読めると思いますが、「酷いことを言ってくる人」という存在を理解できるのはもう少し大きくなってからかなと思いおすすめ年齢を5歳としています。)

 

ひどい人からは、スイスイ逃げる。

そして、あなたと同じ価値観であなたを受け入れてくれる人を探しに行こう。

 

読む人の気持ちをフッと軽くしてくれる1冊です。

 

感想

 

ヨシタケさんの作品は大人にも人気がありますが、こちらも大人の方にかなりおすすめです。

「逃げてはいけない」と言われることも多い世の中で、この絵本は「あなたの足は逃げるためについている」とまで言ってくれるのです。

 

私は5歳娘に読みたくてこの絵本を手に取りましたが、何よりも自分自身に響いた1冊となりました。

自分を変えるために動いてもいいし、自分を変えないために動いてもいいし。

酷いことを言ってくる人がいたらバイバーイ!って逃げていいし、その足で自分の大切な物や人を探しに行っちゃおう。

 

なんというか、絵本の中にもありましたが今自分がいる世界は狭くて、もっと広い世界に行けるんだということに気付かされる1冊でした。

 

わが家では娘に読む際、「きみ」と書かれている部分を全て子供の名前にして読みました。

するとかなり子供の心に響いたようで、絵本が自分に語り掛けてくれているような感覚を持ってくれました。

 

ヨシタケさんの絵本は、言葉もイラストも難しくないんです。

なので、どんなときもスッと心に入ってくるところが魅力。

 

あなたのことを何も考えずに傷つけてくる人に我慢する必要なんてない。

壁にぶつかったとき、落ち込んだとき、悩んだとき、きっと心に寄り添ってくれる絵本です。

 

ヨシタケ シンスケ/赤ちゃんとママ社

 

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よめたん
よめたん
娘・息子を育てる英語好きなワーキングママが作る、絵本辞典サイト。 英語絵本を中心に、年間1800冊。 子供と絵本を読む穏やかな時間が大好き。 絵本のレビューでは『英語版・日本語版』の両リンクを貼れるよう努めています。 『子供も自分も楽しく』をモットーに子育て中。 皆様のお気に入りの1冊が見つかれば嬉しいです。 Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。
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