赤ちゃんが絵本を読むとき、興味を持つのが「色」と「形」。
できるだけたくさんの刺激を与えてあげたいですよね。
今回紹介するのは、不思議な色や形が気になる絵本。
平成生まれの絵本作家が作り出す独自の世界を楽しめます。
そら にげろ
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 1歳 |
ISBNコード:9784265830664
どんな本?
眠っていたうさぎ。
とんっとんっとんっ…と、突然走り出します。
ページをめくると、サルでしょうか。
てってってっ…
また、同じ方向へ走っていきます。
次はへびのような、つちのこのような。
ずっ ずっ ずっ…
と、また同じ方向へ逃げていきます。
牛、鳥、それから不思議な生き物…
星や月まで逃げていく、一番最後に出てきたのは、一体だれ?
幾何学的な模様の生き物たちが、うさぎのようにわかりやすいものから、「これなぁに?」と不思議な形のものまでたくさん登場します。
作者の長田さんは絵を学んでいたわけではなく、あてもなく広島から上京。
たまたま就いた学童保育の仕事で五味太郎さんの絵本に出会い、五味さんに親近感を覚えてアトリエを訪問するうちに絵本に興味を持ったという珍しい経歴の持ち主です。
今では、人気漫画ワンピースの絵本を作成したり、ファッションブランドとのコラボも手掛ける若手人気作家。
色や形を楽しむ独特の世界を、ぜひご覧になってみてください。
感想
こちらは、娘が選んだ絵本。
たくさんある絵本の中から5歳娘が選ぶのですから、子供の心を惹きつける作品なのだと思います。
表紙にもふしぎな生き物が描かれていますが、絵本の中にもふしぎな色や形がたくさん登場します。
なんだろう?と不思議な中にもうさぎ(耳が長い)、鳥(くちばしがある)などわかりやすい特徴のある生き物も出てくるので、「不思議で全然わからない」とならない絶妙なバランスがあると思いました。
不思議な生き物が出てきても、「これもきっと何かの生き物なのかな…?」と自然と想像力を働かせるようになるのです。
色も幾何学的で、なんだかステンドグラスを見ているよう。
文章はほぼ「とっとっとっ…」など走っていく音なので、小さなお子様がより楽しめるのではないかと思います。
シンプルなのに不思議、他では味わえない世界をお探しの方におすすめの絵本です。