子供が大きくなると、興味を持つのが買い物。
お金を出して、お店で物を買って…大事な社会勉強のひとつです。
そんな子供たちが経験する「おつかい」がテーマのお話を読みました。
ほのぼの絵本に見えますが、ちょっぴりドキドキの展開で最後まで目が離せませんよ。
こんたのおつかい
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784198618551
どんな本?
きつねのこんたは、お母さんにおつかいを頼まれました。
夜ごはんのおいなりさん用に、山の向こうのお豆腐屋さんまで「おあげ」を買いに行くのです。
早速出発したこんたは、何を買うのか忘れないようにずっと「おあげ おあげ おあげ…」とつぶやきながら歩きます。
そして分かれ道に来たとき、いつも通ってはいけないと言われている森の道をどうしても通りたくなってしまいます。
一人で森の道を通ってお豆腐屋さんに向かうことにしますが、このあととんでもないことが起こるのです。
迫力満点のオニや妖怪が現れて、こんたはびっくり大慌て。
最後までおつかいの内容を忘れずにいられるのでしょうか。
表紙からは想像できないリアルな妖怪たちの姿に、ハラハラドキドキ。
そして、慌てるこんたのうっかりミスに大爆笑の1冊です。
感想
こちらは娘が通う幼児教室のおすすめ絵本。
絵本をたくさん読むためにはまず絵本を好きになること、ということでドキドキしながらも笑える展開のこちらの絵本を教えてくださいました。
5歳娘は「おばけ怖い~」というタイプなので妖怪のページは少しドキドキしながら読んでいましたが、そこでこんたがしてしまううっかりミスに大爆笑。
怖さより笑いが勝ち、何度も読み返すお気に入り絵本となりました。
表紙を見るとのほほんとしたきつねが可愛らしいのですが、妖怪は本当に大迫力。
画面いっぱいにリアルに描かれて絵本の雰囲気ががらりと変わります。
「おあげ おあげ…」と一生懸命繰り返しながらおつかいをするこんたの姿は、子供らしくてとても可愛いです。
おつかいをしたことがある子も、これからの子も、きっとこんな風におつかいに行くのではないでしょうか。
最後にお母さんのところへ走っていくこんたの姿に、見ているこちらまで心が温かくなりました。