このブログで1番最初に紹介した、私も子供も大好きな絵本があります。
お母さんから子供に対する言葉がつづられた、詩集のような絵本です。
今回は、その絵本のシリーズを紹介します。
こちらも優しく温かい文章で、子供も親もじーんと愛を感じることができる素敵な1冊です。
うまれてくれてありがとう
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 26ページ |
本のサイズ | A4 |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784872908497
どんな本?
ねえねえ、おねがいがあるんだけど。
そんな子ねずみの言葉から始まる絵本。
子ねずみの可愛いおねがいは「ちょっとのあいだ、すきって おもって」。
「わかったわ、だいすきよ。」
お母さんねずみは、優しく答えます。
そして、あっという間に「ちょっとの間」が経ちます。
すると今度は子ねずみが言います、「こんどは、わたげがとぶまですきっておもって」。
手をつなぎ、原っぱに寝転び綿毛を眺めるねずみの親子。
イラストから幸せが溢れ出ます。
朝の間好きっておもって。
それからお昼も。
夜も好きって思ってる?
明日になっても好き?
どんな子供の質問にも、必ず「ずっと大好きよ。」と答えるお母さん。
いつどんな時もあなたを思っていて、いつどんな時もあなたが大好き。
あなたがどんなに大きくなっても大好き。
温かいイラストと短い文章に、お母さんの愛情が詰まっています。
読めばきっと母親の無償の愛を感じ、子供が「自分は愛されている」と実感できる絵本。
こちらの作品、もとは英語の絵本ですが歌人の俵万智さんが日本語訳しています。
聞き心地の良い言葉は子供への読み聞かせにもぴったり。
「どんなときも、大好き。」
子供にとってこれ以上安心する言葉があるでしょうか。
読んだ親も子も心がじんわりと温まる絵本です。
感想
俵万智さんのフレーズが本当に心地よく、読んでいる時間がとても穏やかになります。
イラストも優しく、みんな幸せそうな顔をしていてこみあげてくるものがありました。
子供の「私のこと好き?どのくらい好き?」という質問、私も自身の親にしたことがあります。
安心感を得たいのかな、なんだかふと確認したくなるんですよね。
なのでこの絵本、親の気持ちも子供の気持ちもとてもよくわかり、どちらにも共感しながら読みました。
5歳娘は、読み終わるとなんとも幸せそうにこちらを見てきてぎゅーっと抱きしめました。
『ずっといっしょ』もそうですが、このシリーズは俵さんの訳のおかげか読んでいる間親も子もとても心地よく、読み終わると愛しくてぎゅっとくっつきたくなるんです。
親からしたらどんな時も大好きというのは当たり前ですが、やはり言葉にすると子供も嬉しいし安心するようです。
「大きくなっても、ずっと大好き。」
この言葉はきっと子供たちの心を強くしてくれると思います。
子供が何歳になっても読み続けたい、私にとっても子供にとっても大切な1冊です。