本屋さんでも図書館でも、子供たちに大人気の『100かいだてのいえシリーズ』。
その人気はすさまじく、通常版だけでなくミニブック、ビッグブックと様々な形態で出版されています。
この絵本にドハマりしている娘のために、今回初めてビッグブックを読んでみました。
大型本の域を遥かに超えたそのサイズ、写真付きでご紹介します。
そらの100かいだてのいえ
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 34ページ |
本のサイズ | 116cm×21cm |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784033328102
どんな本?
ある寒い雪の日。
シジュウカラのツピくんは、餌を探していました。
やっとの思いで見つけたのは、一粒のひまわりの種。
もっともっと種が食べたかったツピくんは、その種を撒いてたくさんひまわりを咲かせようと考え飛び立ちます。
しかし見渡す限りの雪…
「雲の中へ行ってごらん!」困っているツピくんに、降ってきた雪が声をかけました。
そして言われた通り雲の中へ行ってみると、そこにはびっくり!
そらの100かいだての家があったのです。
1~10階は、雲さんのおうち。
タンポポを育てたり、カフェでお茶したり、お風呂に入ったり…
1フロアごとに、色々なことをしながら雲さんが生活しています。
11~20階は、雨さんのおうち。
雨を降らせたり、洗濯をしたり、お昼寝したり…
小さな雫たちが飛び降りていきます。
こんな風に、虹や、雷など空に関係するものが生活する建物の中をどんどん上へと上っていくお話。
その間に、ひまわりの種は水をもらい、光をあててもらい、どんどん芽を出し育っていくのです。
100まで数えられるようになるのはもちろん、この作品では「植物の成長」を学ぶことができるのがポイント。
種がどうやって花になるのか、それには何が必要なのかが自然とわかります。
いつもは縦に開く斬新なスタイルの絵本ですが、ビッグブックは横開き。
縦見開きだったページを、そのまま横見開きに変えた形になっています。
とても重くてお値段もしますが、子供が「自分より大きな本」に出合えるのは今だけ。
大人でもなにこれー!とワクワクするのですから、きっと子供たちの記憶に残るのではないでしょうか。
感想
どの巻も図書館で多数の予約待ち、子供たちに大人気の絵本です。
今回読んだのは「大型本」というものでしたが、これはすごいです。
大きすぎる…!
息子(80cm)と比べてみましたが、この状態です。
この本の読者は幼稚園くらいのお子様が多いと思いますが、100cmよりは余裕で大きいです。
幼稚園児の娘も大興奮、こんな大きな本は見たことがありません。
赤ちゃんの息子も、お話はわからないけれどカラフルなイラストに大喜びで色んな絵を指差して次へ次へとページをめくって楽しんでいました。
100かいだてのいえの中をたどっていくお話なので、このサイズだとまるで自分がお話の中に飛び込んだ気分になれるようです。
かがんだり、上まで手をうんと伸ばしたりして一生懸命絵をたどっていました。
この絵本で気を付けるところは、読み聞かせしにくいところと、重くて倒れてきたら危ないところ。
わが家では壁にもたれかからせて、必ず大人と一緒に読むようにしました。
赤ちゃんがいるご家庭では置き場所に十分ご注意ください。
読み聞かせしにくい(文章が色んなところに飛んだり、イラストが細かく子供たちが絵を辿ってなかなか先に進まないなど)のは、このシリーズ全てに言えること。
作者のいわいさんも「読み聞かせを想定して作っていない」とおっしゃっているくらいなのですが、何作も読んでいたら慣れてきました。
こんな大きな絵本、このサイズ感で楽しめるのは子供のうちだけ。
このシリーズが大好きなお子様には絶対におすすめです。