親である私たち世代も知っている、名作絵本を娘に読んでみました。
数あるシリーズの中でも、今回の作品は特に2歳息子のお気に入り。
若干気になる部分もあったので、そちらについても感想に記載しています。
今回は、親子ともにファンの多い11ぴきのねこシリーズから、恐竜が登場する1冊を紹介します。
11ぴきのねこどろんこ
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 40ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784772101394
どんな本?
山小屋で暮らしていた11ぴきのねこ。
森の奥に出かけたある日、ドロ沼で思わぬ出会いが。
ジャブジャブ…
バッシャーン!!!
なんだなんだ?
見にいってみると、泥沼に一匹の恐竜の子供がいました。
泥水も気にせずジャブジャブと思いっきり遊ぶ恐竜の子を、ねこたちはジャブと呼ぶようになりました。
ある時、崖の下からジャブの泣き声が。
どうやら上がれなくなってしまったようです。
力を合わせてジャブを助ける11ぴきのねこ。
そのお返しに、ジャブはねこたちを泥沼に案内し…
汚れも気にせず思いっきり遊ぶジャブの姿が気持ちのよいお話。
途中、ねこたちのいたずらで心配になるところもありますが、いつも穏やかな空気のジャブはシリーズの中でも人気のキャラクターです。
日本図書館協会選定絵本。
シリーズの中でこちらは唯一「対象年齢3歳~(他は4歳~)」となっているので、最初の1冊にもおすすめです。
感想
11ぴきのねこシリーズ、息子が初めて読んだのがこちら。
ジャブジャブ!
バッシャーン!
など擬音が多いので2歳でも楽しめるようで、「ジャブよみたい!」と毎晩読みたがるお気に入りの一冊になりました。
2歳には少し文章量が多く感じましたが、毎日読むとすぐに慣れて最後までじっと聞いてくれるようになりました。
ひとつ気になったのが、途中でねこたちがジャブにいたずらをするシーンがあるのですが、それが少し可哀想で…
ジャブが先にしたことに対しての仕返しではあるのですが、【この先ネタバレを含みます】
寝ているところに岩をゴロゴロと落とすのです。
鳴き声をあげて逃げるジャブが、なんだか痛々しく…
そのシーンだけ私は苦手で、子どもに読むときもササっとめくってしまいました。
ねことジャブは特に険悪になることなく、最後も楽しそうに終わるのでストーリーとしては十分子供向けだと思いますが、気になる方は先に大人の方がご確認ください。
11ぴきのねこシリーズは、1作目『11ぴきのねこ』が1967年に発行されています。
親である私たちが子供の頃に読み、そしてそれを今自分の子供がおもしろいと読んでいる姿。
親子で名作絵本を読むと、言葉にできない幸せも感じることができると思います。