絵具、色鉛筆、切り絵…
絵本にも色々な描き方があり、それぞれ雰囲気の違いを楽しめます。
今回は、特に特徴的な技法である「版画」で描かれたねこの絵本を紹介します。
NHKのEテレでも紹介された作品です。
そばやのまねきねこ
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784265034888
どんな本?
2丁目のお蕎麦屋さんは、いつもお客さんでいっぱい。
それもそのはず、この商店街のお店には、どのお店も店先にまねきねこが飾られています。
でもそんな中蕎麦屋のまねきねこ「すずのすけ」はため息ばかり。
あーあ、ずっと座りっぱなしで退屈だなぁ。
ある満月の夜、我慢できなくなったすずのすけはとうとう街へ飛び出します。
他のお店のまねきねこたちにも声をかけ、みんな一列に並んで出発。
まねきねこたちの、夜の街の大冒険が始まります。
この絵本はNHKのEテレ「てれび絵本」で放送され話題になりました。
春風亭昇太さんの語りが絵本の雰囲気にぴったりで、それをきっかけにこの絵本に興味を持った子供が多かったようです。
版画ならではのタッチ、それぞれ違うまねきねこのキャラクター、夜から朝になるまでの大冒険をぜひのぞいてみませんか。
感想
この本は、娘が選んだ絵本。
娘は、どこから見つけてくるのか本当におもしろい絵本を選んできて、こんなに楽しい絵本があったのかと毎回驚かされます。
村田さんの版画が蕎麦屋のまねきねこというお話にとてもマッチしていて、これ以外ないという雰囲気を作り出しています。
いつも思いますが、彫ってつくる版画でこんなにキャラクターの表情を描きこめるなんて本当にすごいなと…
細かい描きこみまで、彫っていると思うと信じられません。
めがね屋のまねきねこはめがねをかけ、銭湯のまねきねこは頭にタオルを乗せ、すずのすけ以外のキャラクターもとても可愛らしいです。
まねきねこが置かれている理由も説明できた1冊、版画のタッチが新鮮で5歳娘と楽しめました。