長い長い夏休み。
お子様がおうちで本を読む機会も増えると思います。
わが家では、子供の夏休み気分を盛り上げるために夏の雰囲気満載の絵本をたくさん揃えました。
今回は、その中でもダイナミックなしかけが楽しい花火絵本をご紹介します。
ねこのはなびや
カタカナ | あり(ルビあり) |
---|---|
漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784577022566
どんな本?
今夜は、海の花火大会。
しろねこ組、くろねこ組、とらねこ組の3チームに分かれた花火屋たちが、思いのこもった花火を打ち上げます。
まずは花火大会の準備。
花火の玉は爆発物、十分注意して仕事をしないといけません。
アイデアが詰まった花火の玉を積み込んで、それぞれの船が海へ出て行きます。
まずはしろねこ組。
色とりどり綺麗な花火が、小玉・中玉・大玉とどんどん上がる!
次はくろねこ組。
とにかく早く、早打ちで勝負!
そしてとらねこ組は、デザインに富んだオリジナリティあふれる花火!
どれもこれもダイナミックで美しい花火、一体どのチームが優勝するのでしょうか…!?
この絵本は、『ねこざかな』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞した渡辺さんの作品。
絵本の中には、見開きだけでは収まりきらない花火が4ページ分の開くしかけで登場したりととにかくダイナミック。
絵本を読むだけで、花火大会気分を味わえると人気の作品です。
感想
ねこたちの花火大会、ということで可愛らしいお話を想像していましたが、思った以上に江戸っ子!の雰囲気が溢れる活気ある作品でした。
文章が「~だ。」「~ぜ。」という花火職人たちを思わせる口調なのと、花火のダイナミックさ。
見開きだけでもすごい迫力なのに、更に広がって大きな画面になった時のインパクトはすごいです。
どのチームも甲乙つけがたいのですが、私はとらねこ組、娘はくろねこ組が好きなようです。
3チーム合同でのしかけ花火もあり、これもまた見開きに収まりきらないボリューム。
読みはじめから一気に絵本の世界に引きずり込まれ、次々とテンポよく花火が上がるのを眺めて気分は花火大会。
花火大会の裏側を覗いたような気分になりました。
『ねこざかな』シリーズでもしかけや、花火が題材になっているものがあるのでそちらも読みたくなりました。