スイミーやフレデリックでお馴染みの、レオ・レオ二さん。
アメリカやドイツでも賞を受賞する、有名な絵本作家の1人です。
今回は、そんなレオ・レオニさんの作品の中でも特に人気の1冊をご紹介します。
自分ってなんだろう?大人にも響くお話です。
A color of his own
カタカナ | ー |
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漢字 | ー |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | B6くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9780375836978
どんな本?
オウムは緑。
金魚は赤。
象はグレー。
みんな、それぞれの「色」がある。
でもカメレオンは、行く先々で色が変わる。
行った先の色に合わせて、体の色を変える。
ある日、虎の背中で虎と同じ模様になったカメレオンが考えます。
あの緑の葉っぱに飛び移ったら、僕はずっと緑でいられるのかなぁ。
勇気を出して葉っぱに上ったカメレオンでしたが、秋になると葉っぱは黄色になり…
自分の色って、何だろう?
自分というものがわからなくなってしまったカメレオンは、このあとあるカメレオンと出会います。
そして、そのカメレオンといるうちに大切なことに気付くのです。
シンプルな英文で、短めのお話。
なのに深みのある、大人にも響くと話題の作品です。
自分ってなんだろう?
周りが羨ましかったり、自分がわからなくなってしまった時に、全てを受け入れるためのヒントが描かれている絵本です。
感想
読み終わると、なんだか自身が持てる絵本です。
そして色鮮やかでそれもまた元気が出ます。
レオ・レオ二さんの作品は、スイミーなどどこか哲学的なテーマがあるものがありますがこちらも深いなぁと思いました。
なので、本当の意味を理解できるのは5歳頃からかなぁとおすすめ月齢を少し高めにしました。
お話自体は短く、子供でも問題なく読めますし大人にも響く作品だと思います。
自分の色がない=自分らしさを見失ってしまったカメレオンは、それについて悩みますが同じカメレオンと出会って幸せを見つけます。
自分自身を受け入れて、みるみる笑顔が増えていく姿にこちらまで嬉しくなりました。
幼稚園の娘は、この絵本で何かを感じてくれたかな。
小学生になってもずっと読み聞かせたい作品です。
そのままのあなたでいいと認めてくれる存在の大切さ。
子供にとっては、親がそうでなければいけないなと思わされました。