季節が変わり、コートのいらない日も増えてきた頃。
春の絵本を色々と読み始めました。
今回は、四季に着目したおもしろい絵本を紹介します。
春夏秋冬、会うことのできない春と秋がお互いに思いを馳せる素敵なお話です。
はるとあき
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 34ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784097268505
どんな本?
私ははる。
私が目を覚ますと寒さが和らぎ、春めいた季節がやってくる。
冬と交代して、次のなつまでを過ごすの。
そして、なつにバトンタッチをしたらまた来年まで眠るの。
でもある時、なつが「ようし!あきがくるまで頑張るぞ!」と言った。
あき?
そういえば、私はあきにあったことがない。
どんな子なんだろう、会ってみたいなぁ…
そこで思いついたはる、あきに手紙を書くことにします。
なつに手紙を預けて眠りにつくと、次に目覚めたときふゆから手紙のお返事をもらいます。
会えない2人が、なつとふゆを介して手紙をやりとりしお互いを知っていくお話。
イラストも柔らかく、春の良さ、秋の良さを感じる穏やかな絵本です。
感想
この作品、私も娘も大好きで何度も読んでいます。
まずイラストが柔らかく、まろやかでとても心地よいのです。
手紙のやりとりは便せんが描かれ、本物の手紙を読んでいるような気分に。
言われてみれば、春と秋は隣り合わないのでお互いを知らないですよね。
季節を擬人化しているので5歳娘もお話を想像しやすく、きちんと理解して読んでいます。
春はこんな季節なの、秋はどう?
秋はこんなものがあるよ。
そんな手紙のやりとりの中で、それぞれの季節の良さを知ることができます。
暑すぎず寒すぎない、穏やかな季節。
それぞれを知っているなつとふゆの感想もおもしろいです。
はるとあきがメインのお話ですが、読んでいてとても心地よい作品なので季節を問わず楽しんでいます。