皆さんのお子様は、「図鑑」好きですか?
うちの娘は、なぜか「写真の絵本は好きじゃない」と言って写真の説明絵本や図鑑を読もうとしませんでした。
確かに、イラストと違ってリアルで可愛らしさはなくなりますよね。
でも、実物を知るのも大切…嫌がるのに無理やり読ませるのもなぁと悩んでいたところ、ちょうど良い本を見つけました。
今回は赤木かん子さんが作った化学写真絵本シリーズの中から、娘の好きな「イチゴ」をご紹介します。
あまり乗り気じゃない時は、何か好きな要素をプラスする作戦です。
もっと知りたい イチゴ
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 6歳 |
ISBNコード:9784787586605
どんな本?
『もっと知りたい』シリーズは、全て写真で構成された化学写真絵本。
図鑑とは違い、絵本のように読み聞かせができるような文章になっているのが特徴です。
今回ご紹介するのは「イチゴ」がテーマの1冊。
・イチゴの概要
・種
・種まき
・葉
・株分け
・つぼみ
・花
・ミツバチ
・実
・収穫
これらの内容が、大きな写真でわかりやすく解説されています。
種をまき、芽が出て、茎が伸びて…
ページをめくるごとに成長していく苺の姿が普段食べている苺の姿と重なったとき、パズルのピースがハマったようなスッキリ感を味わえるはず。
そしてこの本を読むと、衝撃の事実を知ることができます。
苺の種って、実は…!
ミツバチの必要性や、熟した苺の見分け方など、知っているようで知らない情報盛りだくさん。
貴重な写真を通して、苺の成長を学べる1冊です。
感想
図鑑嫌いの娘も、大好きな苺ということで飛びついてくれました。
苺好きならきっと喜ぶ、苺のことだけ載っている絵本のような、図鑑のような、教科書のような本です。
文章は絵本のようで子供にもわかりやすい書き方。
文字も大き目(漢字にはルビあり)なので、小学校低学年のお子様は1人読みができると思います。
「痩果」「子葉」「匍匐茎(ホフクケイ)」など正式名称もたくさん出てきますが、それについてはきちんと説明が書かれていて親子で勉強になりました。
ただ、今回幼稚園児の娘と読んで「江戸時代」「受粉」「ひし形」など、普段聞きなれない単語に少々苦戦しました。なので内容的には小学校以上のお子様向けかなと思います。
写真ははっきりしていて、表紙と同じく黒背景だったりするのですごくわかりやすいです。
文章の理解が難しくても、写真を見て種から苺ができるまでを楽しめたようで娘は大きな声で「ホフクケイ!」「太郎苗!」「次郎苗!」と意味をわかっているのかいないのか叫んでは笑っています。
今は正式名称より「種からどうやって苺の形になっていくのか」を知ってくれれば十分と思っているので、実物写真で段階をわかってくれるこの本はぴったりでした。