みなさんは、お子様に昔話を読んでいますか?
ごんぎつね、かぐやひめ、うらしまたろうなど…
絵本を年間1800冊以上読む我が家ですが、昔話をあまり読んでいないことに気付き最近取り入れるようになりました。
昔話は言葉が難しかったり、イラストがリアルすぎたりと子供の興味を引くのが難しいイメージですが、大切な教訓を学べるものばかり。
今回は、昔話の定番『おむすびころりん』の中でも、特に楽しく読める1冊をご紹介します。
みんなでやろう おむすびころりん
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784569683508
どんな本?
この絵本では、みんなで劇ができるよう、登場人物のセリフにそれぞれのマークがついています。
役を決めて担当のセリフを読めば、みんなで1つのお話を演じることができる仕組みです。
今回のお話では登場人物は5人。
じいさま、ばあさま、よくばりじいさま、ねずみ1、ねずみ2 です。
むかしむかしあるところに、働き者のじいさまと、おむすび作りの上手なばあさまがいました。
ある日、ばあさまの作ったおむすびを持って山へ仕事に出かけたじいさま。
腰を下ろして食べようとすると…
ころころころころころ すとん!
おむすびが転がり、穴の中に落ちてしまいました。
しかし穴を覗くと、そこからはねずみたちが楽しそうに歌う声が。
楽しくなったじいさまは、自分も穴に飛び込みます。
そしてついたのは、なんとねずみの国。
おいしいおむすびをくれたじいさまに、ねずみたちはお礼のおもてなしをします。
帰り際にお土産をもらったじいさまは、欲を出さず小さいつづらを選びます。
家に帰って開けてびっくり!
中には大判小判がたくさん入っていたのです。
それを聞きつけた隣のよくばりじいさま。
お宝欲しさに無理やりねずみたちの穴に飛び込んで…
よくばりじいさまの最後にはいくつかパターンがありますが、こちらのお話はモグラになってしまうもの。
欲を出すより、慎ましくいる方が良い結果に繋がるという教訓を学べるお話です。
感想
昔話や民話って、色んな出版社から色んな種類が出ていますよね。
今回読んだ絵本はイラストの可愛らしさで選んだのですが、『みんなで劇ができる』という作りがとても楽しく一気にお気に入りシリーズとなりました。
配役は5つ+ナレーション役がいりますが、だいたい私と娘で読むので1人で何役かしながら読みます。
年中の娘が何役かやっても難しくないくらいの文章量。
どの文章も語呂の良いテンポで、歌やナレーションも自然とセリフにつながるように作られています。
0歳から小学校就学前までの乳児・幼児の発達や遊びについて研究している乳幼児教育研究所の協力で作られており、子供たちが楽しみやすい作品になっているようです。
普通絵本の読み聞かせだと親が読み子どもは聞いているだけ、という受動的なものになりがちですが、この絵本は1冊の絵本を家族で囲み、みんなで読むという全員参加型。
娘はこのシリーズが大好きで、夫と私も一緒にみんなで迫真の演技をしながら楽しく読んでいます。
家族団らんのきっかけとなり、読むたびに幸せを感じます。
音読嫌いのお子様も「みんなで読もう!」ならきっとやってみたくなるのではないでしょうか。
ちょっとしたことから演劇の才能が目覚めるかも、と思いながら楽しんでいます。