ハロウィンが終わると、一気に街もクリスマスモード。
子供たちの大好きな季節がやってきます。
クリスマスまで毎日ワクワクできるように、おうちで楽しめるクリスマス絵本をたくさん揃えました。
今回は、クリスマス絵本の中でも特徴的なモノトーン調の作品をご紹介します。
落ち着いたしっとりした雰囲気で読みたい方におすすめの1冊です。
オリーとクリスマスのまほう
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 24ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784759821420
どんな本?
クリスマスイブの夜、トナカイの着ぐるみを着てオリーはすやすや眠っていました。
でも、「シャランシャランシャラン」という不思議な音で目を覚まします。
外を覗いても真っ白な雪ばかり。
気になったオリーは、ソリで外を探してみることにします。
だんだん音に近づいていくオリー、暗い森の中で見つけたのは、木の枝に引っかかった赤い首輪。
そこについている銀の鈴が鳴っていたのです。
それを手に取ると、今度は「ザクッザクッ」と違う音が近づいてきます。
そして出会ったのは…?
このあと、オリーの魔法のような時間が始まります。
表紙や中のページに銀色の箔押し加工が施され、雪や鈴がキラキラと輝いて見える絵本。
クリスマス絵本というとカラフルで派手派手なものが多い中で、この絵本の特徴はなんと言ってもモノトーン調なこと。
お布団のパッチワーク柄、家のドアなどところどころに使われる赤色以外、全てモノトーンで描かれているのです。
なので赤がとても映えますし、銀色のキラキラが馴染んでとてもしっとりした雰囲気。
新しい友達との出会い、そしてそのあとの冒険にワクワクする落ち着いた絵本です。
感想
表紙が黒いのでお話の雰囲気が想像しにくかったのですが、オリーはいつもニコニコで雪の中に飛び出していくくらい元気だし、クリスマスの夜空を飛ぶような大冒険の盛り上がりもあるし、クリスマスのワクワク感でいっぱいの作品でした。
特に出会ったお友達との空の旅、最初から「空の旅に行こう!」と誘われるわけではなく、オリーは森の中のお散歩のつもりで出発するところがとても好きです。
何も期待していない素直なオリーがこちらまでワクワクさせてくれました。
イラストも可愛らしいので、白黒の怖さのようなものは一切感じませんでした。
4歳娘と読みましたが、ページに広がるキラキラ、窓枠の形に穴が開いているしかけなどで終始楽しんでいます。
原書タイトルは『Ollie's Christmas Reindeer』なのですが、日本語版では『オリーとクリスマスのまほう』と、どんな魔法の出会いがあるのかわからないようになっているのも素敵だなと思いました。
モノトーンのリビングにあまりガチャガチャした子供用品を置きたくないという方も、この絵本はきっとうまく馴染みます。
ぜひクリスマス気分を盛り上げる1冊にしてみて下さいね。