子供の成長とともに気になるのが、怒りの感情。
イライラしたり、すぐに手が出たり、集団生活で困っている親御さんも多いのではないでしょうか。
今日は、そんな怒りの感情と上手く付き合っていくためのアンガーマネジメントを学べる作品をご紹介します。
フランスの小学校では定番の絵本です。
ムカムカドッカーン!
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 31ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784756253033
どんな本?
男の子が帰ってきました、彼の名前はロベール。
玄関に立つ姿を見ると、どうやら嫌な事ばかりだった様子。
目が座ってとても機嫌が悪そうです。
泥だらけの靴を脱ぎ散らかし、ホウレン草のソテーに文句を言って2階にあがると顔はみるみる真っ赤になります。
ぐんぐん…ぐんぐん…
グワワワワーーー!!!!!!
なんと、彼の口からモンスターのような塊が飛び出してきました。
そして塊は喋り出します、「さぁ、何する?」
そして次の瞬間、布団と枕を引っぺがし、枕元のテーブルとランプも投げ飛ばし、棚をなぎ倒して中の本は散乱。
やりたい放題のめちゃめちゃ、大暴れです。
自分から出てきたこの塊、一体何?
男の子はどうするのでしょうか。
フランス生まれのこの作品は、日本アンガーマネジメント協会初の推薦絵本にも選ばれました。
テレビでも話題になり、フジテレビのエンタメ情報でも特集記事があります。
アンガーマネジメントとは、アメリカで生まれた「怒りと上手に向き合うための心理トレーニング」。
イライラしたり、カッとなったりする衝動的な言動や行動を抑制することを目標にしています。
フランスでは小学校の教室に必ず置かれている1冊と言われるほど、定番のベストセラー絵本。
怒りを体の外に追い出す方法が学べる絵本として、永年読み継がれています。
感想
ママたちの間でとても話題になり、図書館でも予約待ちという大人気絵本。
普段穏やかな娘ではありますが、4歳になるとやはり「4歳の壁」と言われるイヤイヤ期に悩まされることが増えました。
まさにムカムカドッカーン!という感じで、ちゃんと我慢もできてくる分、ドッカーン!が大きくなっているような気がします。
2歳の頃と違い口も達者になり、本人もわかっているけれど素直になれない部分などもあったりして「どうするのがいいんだろう。」と悩んでいました。
そんな時にインパクトあるタイトルが気になり、娘と読みました。
絵本は玄関に立つ不機嫌そうなロベールくんから始まり、イライラが爆発していく様子が描かれていました。
そして口から出てきたモンスター、これがまた表紙の通りいかにも乱暴そう。
案の定部屋をめちゃめちゃにします。
「怒り」の感情がわかりやすく描かれていて、娘も「自分の中にある怒り」を具現化できたよう。
そうそう、怒った時ってこんなモンスターがいるよね、と私も納得しながら読みました。
この本ではロベールくんが自然とアンガーマネジメントできているという点がとても評価されているようですが、アンガーマネジメントでは「怒らないようにしよう」ということを教えているわけではありません。
怒る必要がある時に怒り、そうでないときは怒らなくて済むようにということを目標にしています。
子供たちの気持ちをきちんと受け止め、怒りを視覚化してコントロールしやすくできるよう心がけようと思いました。
子供だけでなく、もちろん私たち大人にもわかりやすい1冊なので癇癪やイライラにお悩みの方はぜひ1度ご覧になってみて下さいね。