我が家で絵本を読むときに意識しているのが、季節感。
12月になるとどうしてもクリスマス絵本が増えるのですが、他にも冬を感じることができるように絵本を探しました。
今回ご紹介するのは、冬らしい表紙が可愛い絵本。
動物たちが雪の中で遊んでいると、ちょっぴりアクシデントが発生してしまうんです。
ゆきのひ
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 24ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784333025268
どんな本?
雪が降り積もったある日、動物たちは嬉しそうに雪合戦を始めます。
りすくんは特に上手で、速い玉も、大きな玉も、一度に2つ飛んできてもヒョイヒョイ!とよけてしまいます。
そんな時、きつねくんが投げた玉がりすくんの顔にゴチン!
りすくんはうずくまって泣き出してしまいます。
くま、うさぎ、ぶた、いぬ、ねこ、みんなが集まって心配そうにしている中、きつねくんは…?
得意になっていたところで失敗してしまったりすくんの気持ちと、そんなつもりはなかったのに泣かせてしまったきつねくんの気持ち。
どちらの気持ちも子供たちにはきっと伝わりやすいはず。
冬という季節の中で、相手を思う気持ちと、友だちの大切さを感じるお話です。
感想
いもとさんの可愛らしいイラストに惹かれ、娘が選んだ作品。
動物たちのゆきだるま、裏表紙にも続いていてみんな特徴を掴んでとっても可愛らしいんです。くまくんの鼻がりんごだったり、いぬくんの鼻がみかんだったり。
お話ではきつねくんがりすくんを泣かせてしまうのですが、もちろん悪気はありません。
これは子供の世界でもよくあることで、そんな強くしたつもりじゃなかったのに…という経験は4歳娘もあるよう。
幼稚園くらいのお子様には想像しやすい内容だと思います。
きつねくん、このあと気まずくなって後ずさりをしていなくなってしまうのですが、読みながら私も驚いて「あれ、きつねくんいなくなっちゃったね。いいのかな?」と聞くと娘は「ごめんなさいしないとだめだよねぇ。」と言っていたので、きちんとわかっているようで安心しました。
きつねくんが仲直りのきっかけを作ることでみんなまた仲良く遊べるようになるのですが、まず最初に「ごめんなさい」と言えない気まずさがとてもリアルでした。
りすくんも泣き方がちょっとオーバーすぎたところもあり、双方から相手の気持ちを考える大切さを学びました。
どのページにも雪が降り、「ゆきがっせん」「ゆきだるま」と雪の日ならではの過ごし方が描かれているので季節感はばっちり。
お友達との「こんなとき、どうしたらいいかな?」を考えるきっかけになる作品です。