我が家で絵本を読むときに意識しているのが、季節感。
12月には、年末年始を描いた絵本をたくさん探しました。
その中でも、とびきり可愛らしかったのがこちら。
新年を迎えるこぐまのお話です。
くまのこのとしこし
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784061324473
どんな本?
年末になり、新年を迎える準備を始めたくまのこ一家。
「もうすぐ今年もおわりだね。」
「今年が終わったら、”らいねん”がくるのよ。」
大掃除をしながらくまのこは考えます。
そっか、”らいねん”が来るから、おうちを綺麗にするんだ。
おめでとうと年賀状を書くお父さんを見て、くまのこは考えます。
”らいねん”が来るって、おめでたいことなんだなぁ。
来年に向けてお買い物にいくお母さんを見て、くまのこは考えます。
”らいねん”のために、何か買ってあげるの?
いいなぁ、”らいねん”…。
なんだかよくわからないながらも、”らいねん”のために一生懸命準備を手伝うこまのこ。
さぁ、いよいよ大晦日。
ごーん ごーん
”らいねん”、来てくれるかな…?
感想
年末年始の絵本というと、行事を覚えられるように色々なアイテムが登場したり、行事の理由を説明したりするものを多く読みましたがこちらは少し雰囲気が違います。
”らいねん”が何なのかわからないこぐまが「今年が終わると、来年が来るよ。」という言葉を聞いて一生懸命準備する姿が描かれていて、子供目線のふんわりとした年末年始を感じることができました。
大掃除、年賀状、松飾と定番のアイテムは登場しますがそれが勉強くさくなく、自然にお話に出てくるのです。
「読み手に教えてあげよう」という雰囲気がなく、お受験勉強で季節行事に少し飽きてきた娘ものんびりとリラックスして読んでくれました。
この絵本ではくまのこが”らいねん”を来客か何かだと勘違いしているところがおもしろいのですが、本文でもわかりやすいよう「らいねん」の部分だけ太文字になって強調されています。
娘には読み聞かせだったのでこのおもしろさが伝わったかな?と心配でしたが、年が変わったあと”らいねん”がどこに来たのかわかっていないくまのこの様子を見て笑っていたので一安心。
「おもしろいね。」と嬉しそうに言ってくれて、私もこの絵本が大好きなのでとても嬉しかったです。