『にじいろのさかな』の作者マーカス・フィスターさん。
世界中で人気の作家さんです。
そんなマーカス・フィスターさんが描く、とあるライオンのお話を紹介します。
友達との関わりの大切さを学べる1冊です。
レオはおうさま
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 25ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784062619905
どんな本?
レオはみんなの王様です。
いつもガオーっと怒鳴り、偉そうにしています。
ある日、イノシシが勇気を出して言いました。
「うるさいから怒鳴るのをやめてくれ!」
怒って飛び掛かろうとするライオンの前に、水牛が現れてこう言います。
「威張るな!おうさまのレオはもういらない!」
ハゲワシ、サイ、ゾウ、キリン、ハイエナ…
たくさんの動物たちが集まってきて「レオなんておうさまじゃない!おうさまはいらない!」とみんなで声を揃えます。
「ふん!」とそこを離れたレオ。
でも、レオはなぜみんなが怒っているのかわかりませんでした。
一日中ごろごろして、みんなが自分のために働くのを見ていただけなのに…。
次の日、1匹のねずみと出会ったレオ。
しくしく泣いているねずみの話を聞いてレオがとった行動で、みんなの心が変わっていきます。
「王様」ってなんだろう。
ただ特別扱いされるだけの存在から、本物の「王様」へ成長していくライオンの物語です。
感想
王様が偉いのは知っているけれど、なぜ偉いのかはっきりとわからない…
そんな子供も多いのではないでしょうか。
色んな王様がいますが、この絵本に出てくるのは偉そうに威張っているライオンの王様です。
最初は他の動物たちも怖がって言うことを聞いていましたが、ついにみんなで声をあげます。
一人になったライオンは何を考えるのか、何をするのか。
5歳の娘と読みましたが、「尊敬できない王様」と「良い行いをする姿」がわかりやすく描かれているのでよくお話を理解して最後まで読んでいました。
威張っているレオですが、お話の中で根は良いライオンであることがわかり最後はみんなと分かり合えるので、気持ちよく読めました。
『にじいろのさかな』と同じように、お友達との関係など大切なことを学べると思います。