待ちに待った小学校入学。
憧れのランドセルをしょって、新しい友達いっぱいの学校へ通う子供たち。
夢と希望でいっぱいの顔は、キラキラ輝いて見えます。
今回は、そんな1年生におすすめの児童書を紹介します。
わが家は5歳の娘に読み聞かせましたが、とても読みやすく親子でお気に入りの1冊です。
心があったかくなる話 1年生
心があったかくなる話 1年生―「ぼくだけのにゅうがくしき」ほか
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 158ページ |
本のサイズ | B6くらい |
おすすめ月齢 | 6歳 |
ISBNコード:9784591051153
どんな本?
入学したばかりの1年生にちょうど良い、短いお話の短編集。
公募で全国から集まった心温まるエピソードが学年別にまとめられたものです。
1年生編のこちらには、全14話が収録。
風邪で自分だけ出席できなかった入学式の話、入学式で着た制服とランドセルを入院しているおばあちゃんに見せに行く話、初めて1人でバスに乗ったときの話など…
新1年生が共感しやすいお話がたくさん。
阪神大震災の話、他のお友達との関わりの話など悲しみや葛藤のある内容もありますが1年生が読むことを想定した優しく読みやすい文章でまとめられています。
ほとんどがひらがなで、「目」「花」「先生」など1年生レベルのものだけルビ付きで出てくるので漢字の勉強ができます。
1つの長いお話ではなく、短いお話の短編集なので教科書の音読練習などにも効果的。
嬉しい出来事、勇気を出した出来事、心に響いた出来事など、同年代の子供のエピソードで子供たちの心をあったかくしてくれる1冊です。
感想
この本は、幼児教室の先生からおすすめされた1冊。
わが家は5歳でこれから年長になる娘と読みましたが、難しいお話ではないので読み聞かせならば未就学児のお子様も問題なく読めると思います。
児童書なので絵は挿絵程度でほぼ文章ですが、心をつかむ内容ばかりで娘も楽しめています。
わんぱくな男の子が主人公だったり、優しい女の子が主人公だったり、兄弟や姉妹の話とお話ごとに雰囲気がかわるので飽きないようで、「次も読みたい!次も読みたい!」と止まりませんでした。
公募のエピソードということもあり、子供の頃に感じたドキドキや感謝の気持ちが伝わるお話が多くありました。
特に私は「エスカレーターのりおくれじけん」が印象に残りました。
主人公はお兄ちゃん。
自分は1人で手すりにつかまり、お母さんは小さな弟と手をつないで下りエスカレーターに乗った…と思ったら、タイミングを逃し弟だけ上の階に取り残されてしまったというお話です。
エスカレーターって、子供の頃は乗るタイミングが少し難しく感じるんですよね。
弟のピンチに見せたお兄ちゃんらしさと、悲しくないのに出てきた安堵の涙。
色んな気持ちを思い出しました。
短編集なので何日かに分けて読みやすく親子でお気に入りの本です。
4年生編まで出ているので、次の巻もぜひ読んでみようと思います。