テレビでも度々話題になる、ヨシタケシンスケさんの絵本。
子供はもちろん、大人にも人気の作品ばかりです。
今回は、数ある作品の中でも特に人気の高い1冊を紹介します。
心と体がフッと軽くなる言葉がたくさん詰まっていますよ。
あつかったらぬげばいい
カタカナ | あり |
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漢字 | なし |
ページ数 | 64ページ |
本のサイズ | B6くらい |
おすすめ月齢 | 6歳 |
ISBNコード:9784592762744
どんな本?
あつかったら ぬげばいい。
最初のページに書いてあるのは、たったそれだけ。
ヘトヘトに疲れたら 歯も磨かずに寝ればいい。
次のページも、ただそれだけ。
ほんの一言の文章と、ヨシタケさんの素朴なイラストが描かれているこの絵本。
その内容が大人にも刺さると、大人が読む絵本としても人気があります。
太っちゃったら
どうしても買ってほしかったら
ダメなのはわかってる。
でも、もしそうなってしまったら?
私たちの日常にある悩みを、解決するわけではなく受け止めるためのアイデアがたくさんたくさん。
テレビや雑誌でも度々登場するほど話題の作品。
どうしようどうしよう、と悩みすぎてしまう人の肩をフッと軽くしてくれる魔法の1冊です。
感想
私が気になっていた絵本を娘と一緒に読みました。
ページ数64というとびっくりしてしまう人も多いと思いますが、見開き2ページに一言なのであっという間に読み終わります。
ヨシタケさんのイラストも相まってとても読みやすいです。
暑かったら、脱げばいい。
これを見ると当たり前のことですが、本の中にはもっと際どい内容がたくさん出てきます。
世の中が醜く思えてきちゃったら
何もかもどうでもよくなっちゃったら
人の不幸を願っちゃったら(こちらのページでは絵で波打ち際に使ってはいけない言葉を書いている様子が薄っすらと描かれており、娘はたまたま「し」を「つ」と読み間違えたため「つね、だって。なんだろうね。」と言って通り過ぎましたが小さいお子様はご注意ください。)
5歳娘はこのあたりあまり深く考えずに読み進めていますが、成長するにつれわかってくる状況がところどころ登場します。
でも作者のヨシタケさんは、ギリギリまで悩みあえてそういった描写をすることにしたそうです。
まさにその状況にいる人を受け止められるように。
もちろん、子供に身近な内容もたくさん登場します。
部屋がちらかってたら
熱くて食べられなかったら
どんな時も思いつめず、まずは自分を受け止める。
真面目な人が「あぁ、こんなこんなことしてもいいんだ」と思えるようになる1冊だと思います。