「あなたの一番仲良しの友達は?」と言われたら、誰を思い出しますか?
私は、小学生の頃から環境が変わっても家族のように大切な友人を思い出します。
今幼稚園に通う娘にも、毎日一緒に帰る仲良しのお友達がいます。
そんな友達が、もし遠くに行ってしまったら…。
今回ご紹介するのは、先輩ママがおすすめしていた絵本。
海外駐在で子供たちがお友達と離れなければいけない場面に、必ずこの絵本を贈るそうです。
大人の私も参考にしようと思えた素敵な絵本をご紹介します。
いつだってともだち
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 25ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784062621502
どんな本?
アフリカの草原で過ごす、象のベノとフレディ。
2人は本当に仲良しで、何をするにも一緒。
お互いが大好きで、お互いの考えていることもわかるほどの仲です。
しかしある日、フレディが別の草原に引っ越すことになりました。
離れていくフレディを見えなくなるまで見送り、その日からベノはすっかり元気をなくします。
何をしても悲しくて、ベノは物知りフクロウのホレイカに相談しに行くことにします。
「あなたにできることは、3つある。」
そこでホレイカが教えてくれた3つのアドバイスとは…?
作者のモニカ・バイツェさんは、教職免許を持ちながら心理学を学び、セラピストとして心理療法も行う専門家です。
たくさんの子供たちと接してきた彼女の絵本、そして那須田さんの訳は大変わかりやすく、子供でもスッと理解できるはず。
大人も子供も、大切な人が離れていってしまったとき。
悲しい気持ちを受け止めて、乗り越える力をくれる絵本です。
感想
ベノとフレディのお別れページは、たった見開き1ページですが泣けてしまいました。(※筆者、涙もろい)
遠くに小さく見えるフレディの家族、パパママは前を向いて歩く中、フレディだけはずっと後ろを向いて鼻を高くあげながら…
ほんの少しの文章と、たった1ページのイラストでこんなに胸が熱くなるなんて。
お話とエリック・バトゥーさんのイラストがとても良い雰囲気を感じさせます。
そして悲しくて落ち込ちこんでいるベノ、ふくろうのところに自分から相談しにいくところも偉いなぁと思いました。
幼稚園の娘はまだクラス替えくらいしか経験がありませんが、やっぱり仲良しのお友達とバラバラになってしまったと知ると泣きました。
これからどんどんお友達が増えて、転校やお引越しなどでお友達が遠くに行ってしまうことがあるかもしれません。
そんな時、この絵本にかいてある3つのアドバイスを思い出してほしいと思います。
特に、3つ目のアドバイスは大人の私にも参考になりました。
悲しいことに限らず、自分の気持ちを整理できるよう実践していこうと思います。
表紙は泣いている象さんですが、前向きに乗り越えた姿を見ることができる素敵な絵本でした。
