じっとこちらを見つめる丸い目…。
目があったら、読まずにはいられませんでした。
今回紹介するのは、可愛いイラストで人気の山西ゲンイチさんの作品。
「ひげ」がテーマの楽しい1冊です。
ヒゲタさん
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784198651145
どんな本?
ある日、窓の外で雨に濡れている猫を見つけたチカちゃん。
自分の部屋に入れて体をふいて、ベッドで休ませてあげました。
次の朝目が覚めると、猫が話し出します。
雨宿りのお礼に、自分の住んでいるひげの国へ連れて行ってくれるというのです。
言われるがままついていくチカちゃんですが、ひげの国には一つだけ約束がありました。
それは、必ず「ひげ」をつけないといけないということ。
ヒゲタさんにもらった付け髭をつけるチカちゃんに、このあと思わぬピンチがやってきます。
ひげがないと、一体どうなっちゃうの?
ひげのパン、ひげコーヒー、レストランも警察官も男も女も人間も動物もみーんなひげ。
隅から隅まで、おひげだらけの1冊です。
感想
この絵本、ねこがメインと思いきや読んでみると感想は「ひげ」。
それくらい、おひげにこだわっている絵本です。
でもイラストが可愛く、私たちが普段想像する男性的なリアルな感じではないのでおひげに良い印象がない方も楽しく読めると思います。
この絵本、モデルは作者である山西さんの愛猫のようで、見返し部分に載っている写真…まさにヒゲタさん。表紙とそっくりです。
車も、ビルも、植物も、とにかく出てくる物全てひげデザイン。
ひげを使って縄跳びしたり、女子高生は可愛くひげを編み込んでリボンをつけていたり、それぞれひげをアレンジしているのがおもしろいですね。
わが家にはひげの人間がいませんが、幼稚園の娘はこの絵本が大好きです。
「ヒゲタさん」という名前もすっかり定着し、読み聞かせリクエストに何度も登場する1冊です。