先日、国立国際子ども図書館に行ってきました。
子供図書館とは思えないような立派な建物、落ち着いて過ごせる館内…
周辺環境もよく、子供は「また行きたい!」と大満足。
今回は、国際子ども図書館をめいっぱい楽しめるよう、館内の様子や子連れ利用のポイントをまとめました。
子供との外出先に迷っているパパママ、孫と外出したいけれど体力的に公園は大変…というおじい様おばあ様にもぴったりの、無料施設をご紹介します。
※感染拡大防止のため、開館状況が異なる場合があります。公式HP等で営業時間のご確認をお願いいたします。
- 国際子供図書館とは
- 国際子ども図書館 館内
- レンガ棟 1階 子どものへや
- レンガ棟 1階 世界を知るへや
- レンガ棟 1階 おはなしのへや
- レンガ棟 2階 児童書ギャラリー
- レンガ棟 2階 調べものの部屋
- レンガ棟 3階 本のミュージアム
- レンガ棟 3階 ホール
- アーチ棟 1階 研修室1,2
- アーチ棟 2階 児童書研究資料室
- 中庭・テラス
- 国際子供図書館 子連れのポイント
- 1.国際子ども図書館におむつ替えスペースはある?
- 2.国際子ども図書館に子供用トイレはある?
- 3.国際子ども図書館に授乳室はある?
- 4.国際子ども図書館で食事はできる?
- 5.国際子ども図書館で本の貸し出しは?
- 国際子ども図書館は整理券が必要
- 国際子ども図書館のアクセス・利用時間・料金
- まとめ
国際子供図書館とは
国際子ども図書館は、国立の児童書専門図書館です。
レンガ棟とアーチ棟という2つの建物から成り、次の3つの役割があります。
①児童書専門図書館として、日本や外国の子どもの本を集めて、調べものに役立てること。
②子どもと本のふれあいの場として、全ての子どもに図書館や読書に親しむきっかけを作ること。
③子どもの本のミュージアムとして、子どもの本の魅力を紹介すること。
引用元:国際子ども図書館利用案内リーフレット
上野駅公園口から徒歩10分ほどとアクセスもよく、広々とした上野恩賜公園を歩いていくと途中に美術館や大きな噴水、カフェもあり、道中も子供と楽しめます。
国際子ども図書館 レンガ棟
図書館入口のあるレンガ棟は、1906(明治39)年に帝国図書館として建てられた歴史ある建物。これを目当てに見学に来る方もいるくらい、貴重な建築物です。
明治期を代表するルネッサンス様式の洋風建築で、東京都選定歴史的建造物にも指定されています。
子供たちや一般の方が利用するのは主にこちらで、絵本や調べものの部屋などが含まれています。
国際子ども図書館 アーチ棟
アーチ棟は、平成27年に竣工された一面ガラスに覆われた建物。
美しい曲線を描く弓状の外観から「アーチ棟」との呼び名が付きましたが、緩やかに弧を描くそのデザインは、本をめくるようなイメージで設計されたそうです。
こちらの建物は主に児童書の研究者が調査研究するための資料室(※利用者登録が必要)などが含まれ、一般の方はあまり用事がないと思います。
国際子ども図書館 館内
館内、本の置いてある部屋は全て撮影禁止のため、こちらの記事では撮影可能な場所の写真を掲載しています。
レンガ棟 1階 子どものへや
来館者の多くが利用するのはこちら。
主に小学生以下を対象とした絵本の閲覧室で、約10,000冊の児童書を備えています。
明るい部屋の中央には円形のテーブルとイスがあり、本棚から持ってきた絵本を自由に読むことができます。
赤ちゃん向け絵本や名作絵本はもちろん、点字の絵本など普通の図書館では置いていないようなものもあり、ディスプレイのおすすめを眺めるだけであっという間に時間が過ぎてしまいます。
レンガ棟 1階 世界を知るへや
子どものへやの隣にあるのがこちら。
あまり広くはありませんが、室内には英語を始めイタリア語、フランス語、ポーランド語、中国語、韓国語など…世界各国の絵本が並んでいます。
国際理解を深めることを目的とし、約2,000冊の本を読むことができます。
日本語版と一緒に外国語の絵本が並んでいるので読み比べもできますし、英語以外の言語に出会うこともできるのが魅力。
こちらの部屋は帝国図書館時代貴賓室として使用されており、天井の装飾や寄木細工の床板など、当時の内装のままで大変重厚感があります。
レンガ棟 1階 おはなしのへや
国際子ども図書館では、4歳以上の子どもを対象に「子どものためのおはなし会」をひらいています。
それを行うのがこちら、ストーリーテリングやわらべうたも行っています。
レンガ棟 2階 児童書ギャラリー
こちらは椅子がほとんどなく、絵本の読み聞かせをする場所というよりは貴重な絵本に触れられる展示室、といった雰囲気。
明治から現代までの児童書の流れを知ることができ、貴重な資料も実際に手にとって読むことができるので大人向けの印象です。
ここは帝国図書館時代、「特別閲覧室」として使用されていた部屋。
部屋の中央にある柱は漆喰化粧柱で、帝国図書館時代に書庫から資料を搬送するために使われていた「本のエレベーター」も取り出し口が残っています。
レンガ棟 2階 調べものの部屋
ここは主に中高生が調べものをするためのお部屋。
利用者には大人も多く、参考資料を約10,000冊置いています。
広々として机や椅子も多いですが、こちらでノートを広げて勉強するような雰囲気で小さな子どもは見かけませんでした。
レンガ棟 3階 本のミュージアム
こちらは座って本を読む場所ではなく、美術館や博物館のようにケースの中などに展示された作品を眺める部屋。
世界の国や、バリアフリー、スポーツなど…毎回、さまざまなテーマで児童書に関する展示をしています。
帝国図書館時代、こちらは「普通閲覧室」として使用されていて、天井や壁の漆喰装飾が見事。
室内と書庫とをつなぐ出入口にはエディキュールと呼ばれる装飾があり、館内で唯一、レンガ棟に使われている100年以上前の赤レンガを見ることができます。
レンガ棟 3階 ホール
天井が高く、礼拝堂のような落ち着きと開放感のある空間です。
自由に入ることができ、静かでほとんど人がいないため勉強の合間にリフレッシュできると思います。
こちらは主に、音楽会や各種催しを行う際に使います。
ホールにあるガラス張りの張り出し窓に立つと、館内にいながらにして建物外観を見ることができ、実際に触れることもできますよ。
アーチ棟 1階 研修室1,2
一般の来館者は使用しませんが、講演会、研修会などを開催する多目的スペースがこちらの2部屋。
100名規模、50名規模それぞれで収容できます。
アーチ棟 2階 児童書研究資料室
こちらは事前に利用者登録が必要な資料室で、主に児童書などの調査・研究のための場所。
開放感のあるガラス張りのアーチ棟を館内から体感することができます。
中庭・テラス
アーチ棟とレンガ棟に丸く囲まれるように、テラスがあります。
レンガ棟1階にあるカフェテリアで買った食事などを食べることができ、大変気持ちのよい空間が広がります。
余談ですが、こちらのカフェテリアは学食並みにコスパの良い食事が魅力で、ソフトクリームなど子供も大人も楽しめます。
わざわざ食べにくる方もいるくらいの、知る人ぞ知る穴場スポット。
公式YouTubeでは、撮影禁止の室内の画像が確認できるのでぜひこちらもご覧ください。
国際子供図書館 子連れのポイント
1.国際子ども図書館におむつ替えスペースはある?
レンガ棟1階にある「休憩・飲食・授乳スペース」には、広々とした綺麗なおむつ交換台が2つあります。
また、レンガ棟1階、レンガ棟3階の多目的トイレ内にもおむつ交換台が設置されています。
2.国際子ども図書館に子供用トイレはある?
おむつを卒業したばかりで、大人用は使いにくい…
そんな年頃のお子様も安心の子供用便座が、レンガ棟1階、レンガ棟3階、アーチ棟1階、アーチ棟2階に設置されています。
子供の手が届くよう低めに設置された手洗い場もありますよ。
3.国際子ども図書館に授乳室はある?
赤ちゃん連れでも安心の授乳室は、レンガ棟1階「休憩・飲食・授乳スペース」内に二部屋あります。
同スペースには看護師さんの待機室があり、そちらで鍵を借りて利用するようになっています。
4.国際子ども図書館で食事はできる?
レンガ棟1階に「カフェBell」というカフェテリアがあり、そちらで食事ができます。
キッズチェアはもちろん、お子様メニューもあり、何と言っても値段がお手頃。
食事をはじめ、ソフトクリームやお菓子・飲み物と、学食のように楽しめます。
また、カフェ入口右手の飲食スペースと、テラス、レンガ棟1階「休憩・飲食・授乳スペース」では持ち込みのお弁当などを食べることも可能。
持ち込みしたものを食べる場所があるのは、子連れに大変ありがたいです。
5.国際子ども図書館で本の貸し出しは?
国際子ども図書館では、個人への図書貸し出しを行っていません。
絵本の閲覧は館内での利用のみになりますが、こちらで気に入った絵本を後日購入したり、お近くの図書館で借りたりといった使い方ができると思います。
国際子ども図書館は整理券が必要
感染拡大防止のため、国際子ども図書館は当面のあいだ土曜日・日曜日のみ整理券制となっています。
30分単位で区切られた整理券(入館時間であり、入れ替え制ではありません)
時間帯の指定不可
1人につき1枚必要
退館後の再入場には、新たに整理券が必要
私が行ったときは平日も整理券が必要だったのですが、来館者が少なく着いたらその時間の整理券をもらいすぐに入場できる状態でした。
週末は混雑も予想され、待ち時間や入館できない可能性もありますのでご注意ください。
公式サイト:国際子ども図書館の来館サービスに関するお知らせ
国際子ども図書館のアクセス・利用時間・料金
【住所】東京都台東区上野公園12-49
【開館時間】9:30-17:00
【休館日】月曜日、祝日(5月5日のこどもの日は開館)、第3水曜日(資料整理休館日)、第3水曜日
【料金】無料
【アクセス】
- JR「上野駅」公園口 徒歩10分
- 東京メトロ 日比谷線・銀座線「上野駅」7番出口 徒歩15分
- 都バス(上26)[上野公園<>亀戸駅前]「谷中」 徒歩5分
- 台東区循環バス東西めぐりん「旧東京音楽学校奏楽堂」 徒歩2分
【駐車場】なし(障害のある方のための駐車スペースのみあり、事前に相談が必要。)
【駐輪場】なし
まとめ
今回、私は子供と行きましたが、大人だけの利用ももちろん可能です。
実際に1人で来ている大人の方もいらっしゃいましたし、懐かしい絵本を読みにくる年配の方も珍しくありません。
娘は館内でランチをし、閉館までずっと様々な絵本を読んでいました。
中庭でリフレッシュしたり、3階のミュージアムに行ったり、カフェでおやつを食べたり…
大人も子供もゆっくりした時間を過ごすことができる、素敵な場所でした。
国際子ども図書館は、一般の来館者向けに図書貸し出しを行っていません。
ですが、貴重な建物に囲まれてたくさんの絵本に出会う時間は子供にとって宝物。
2021年4月現在はコロナの影響で土日整理券制となっていますが、上野恩賜公園内で待ち時間も楽しみながら過ごすことができると思うのでぜひお出かけしてみてくださいね。