アメリカで最も権威ある児童文学賞と言われている、コールデコット賞。
そのコールデコット賞で大賞をとった作品を読みました。
今回の絵本では洋服に関する英語をたくさん学べるので、ファッションに興味のあるお子様におすすめ。
最後まで楽しめる、秘密のしかけ付き絵本をご紹介します。
Joseph Had a Little Overcoat
Joseph Had a Little Overcoat (Caldecott Honor Book)
カタカナ | ー |
---|---|
漢字 | ー |
ページ数 | 34ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9780670878550
どんな本?
この作品は、ユダヤ系の人々に伝わるわらべ歌から作られた絵本です。
『I Had a Little Overcoat』というタイトルで絵本の最後に楽譜も載っていて、YouTubeで弾き語っている方もいるのでもしよければぜひ聞いてみて下さいね。
陽気で楽しい曲です♪
お話の主人公は、表紙の男性ヨセフ。
彼が着ているオーバーコート、ずっと着ているせいでボロボロなんです。
そこで彼はボロボロのコートをリメイクしてジャケットを作成!
今度はジャケットを愛用します。
でも、気付けばジャケットもボロボロに…。
そこで今度は、ジャケットをベストにリメイクして愛用します。
このようにロング丈のコートがジャケットになり、ベストになり、スカーフになり…と、どんどん小さくなっていくお話。
オーバーコート、最後は一体どうなってしまうのでしょうか?
He had a little 〇〇.It got old and worn.
So he made a △△ out of it.
英文は↑このようにほぼ定型で、○○や△△の部分をovercoat→jacket→vest…
と変えていくだけで読めるので英語が苦手な方にもおすすめ。
そしてページのどこかがくり抜かれていて、次ページや前ページの色がそこから覗くようなしかけになっています。
1つのものから、次のものを作り出し。
そこからまた、次のものを作り出し。
実はこのお話の最後、リメイクされ続けて小さくなったあるものをヨセフはなくしてしまうのですが、それでも彼はそこから新たなものを作り出すのです。
「何もないところから何かを作り出すことができるんだ」と、読んだ人の視野を広げてくれる絵本です。
感想
前向きで、素敵なストーリーだと思いました。
本の裏表紙には色んな種類のボタンがバーッと並べてあって、どのページもとにかくカラフル!
実写の切り抜きがたくさん使われていたりと、いくら見ても飽きないような楽しい1冊になっています。
英語はほとんど定型で、実は私"worn"という単語を知らなかったのですが文脈から「ボロボロになった、だろうなぁ」と想像できたくらい、簡単で読みやすかったです。
オーバーコート、ジャケット、ベスト…など、洋服に関する単語をたくさん学ぶことができるので、ファッションに興味の出てきた幼稚園児娘も楽しめた様子。
『I Had a Little Overcoat』の曲は、1回で子供が覚えるくらいキャッチ―なのでもし良ければ検索してみてくださいね。