あなたの大切な宝物はなんですか?
おもちゃや綺麗なもの、チョコレート…
探して探して、本当に大切なものを見つける王様のお話です。
おうさまのたからもの
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 26ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784783403203
どんな本?
素敵な箱を手に入れた王様。
でも、箱の中身は空っぽです。
何か綺麗なものを入れたいな、宝物を入れたいな。
そう思った王様は、宝物を探しに出かけます。
街に行って色んなお店を見ました。
楽しいおもちゃ、美しい時計、おいしいチョコレート…
でも、どれもぴんときません。
そして王様は森にたどり着きます。
たくさん歩いたのに何も見つからず、ついに泣き出してしまいました。
そこへ集まってきたのは、森の動物たち。
王様の涙は引っ込みましたが、どこからか別の泣き声が聞こえてきて…
中世ヨーロッパを思わせるロマンティックな世界で繰り広げられる、王様の宝物探し。
最後に箱の中に入ったものは、一体なんだったのでしょう。
読みながら自分の宝物についても考えさせられる、心温まるお話です。
感想
物より大切な宝物を見つける、そんな王様のお話です。
子供たちにとっておもちゃなど「物」が宝物として意識されがちですが、このお話では最後箱に入るものが「物」ではありません。
そこをどれだけ子供が理解できるかな、という点でおすすめ年齢を5歳としました。
5歳の娘は1度読んだだけではまだぼんやりとしていましたが、説明をしながら読むときちんと意味を理解してくれました。
でも、そのぼんやりとした印象もそれはそれでいいのではないかなと思います。
なんだかぼんやりとしたもの、それだって素敵な宝物です。
読みながら、あなたの宝物はなに?
私の宝物はなに?
と考えるきっかけになるお話。
読んだあとに、子供と話し合える絵本って好きです。
そういう親子の時間を大切にしたいです。