季節が変わり、コートのいらない日も増えてきた頃。
春の絵本を色々と読み始めました。
今回は、その中でも親子でお気に入りの1冊を紹介します。
温かみのある、春さしさ溢れるイラストをぜひご覧になってみてください。
はるをさがしに
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
どんな本?
山に住んでいるオコジョのタッチィ。
まだ雪は積もっていますが、友達のくまさんが冬眠から目覚めるのを楽しみに待っています。
早くくまさんに会いたくて雪かきしてみたり…
でも、出てきたのは土の地面。
そこで、たくさんの花を摘んできて穴の周りに並べることにしました。
でも、山は雪だらけ。
南の温かい地方まで春を探しに出発します。
駅まで行って、電車に乗って、ついにお花畑を見つけたタッチィですがそこで問題が発生。
無事にくまさんのところまで春を届けることができるのでしょうか。
パステルを使ったカラフルな春らしさが溢れる絵本。
お話の中でいつのまにか冬毛→春毛に色が変わるタッチィにも注目です。
感想
このタッチィの絵本は、季節ごとに4冊出ているシリーズ。
わが家は冬の『ねんにいちどのおきゃくさま』でこちらに出会い、タッチィの健気さと優しいイラストが大好きになりました。
くまさんに春を届けるために一生懸命なタッチィ。
汗をかいたり、どうしようと泣いてしまう場面もありますが、周りの人たちの優しさがタッチィを助けてくれます。
お話も絵も優しいので5歳娘はこの絵本が大好き。
そして驚いたことに、今まで短い絵本すら最後までじっと聞いたことのない1歳息子がこの絵本は最初から最後までじっと座って眺めてくれたのです。初めてです。
カラフルな花畑やドローンで撮影したような構図の線路や森のイラストが楽しかったようで、特に最後タッチィとくまさんが素敵な場所に座ってお話するシーンはいつまでも眺めていました。
最初は白い冬毛だったタッチィが最後には茶色の春毛になっているというところ、言葉ではなく絵で時間の流れを伝えてくれているのが素敵だなと思いました。
何度も開きたくなる、明るく優しい春の絵本です。