先日、娘がパパと図書館に行きました。
たまに行く図書館でパパが選ぶ絵本、これが結構センスの良いものばかりで密かに楽しみにしています。
今回ご紹介するのは、そんなパパ絵本。
独特のタッチで他の絵本にない魅力を持った1冊です。
ねこのピカリとまどのほし
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784251098504
どんな本?
おなかをすかせた、ねこのピカリ。
日が暮れると、家々に明かりがともりそれはまるで窓の星みたい。
そろそろみんな晩御飯、いいにおいが漂ってきます。
ピカリはいいにおいの窓を探して歩き始めます。
トントン ニャーオ
おなかが減ったよ、いれておくれ。
ピカリが訪ねますが、最初のおうちは一族みんな同じ顔。
同じ顔じゃないとだめだって。
トントン ニャーゴ
おなかが減ったよ、いれておくれ。
次に見つけたのはコウモリさんの家。
残念、逆さまになって食事はできないね。
こんな風に、色んな家を訪ねて歩くピカリ。
途中、不思議な歌声に誘われて遠くに見える家に行って見ると、そこには…!!!
ハラハラドキドキ、ちょっぴり怖い住人さんにも遭遇しながらごはんを探すピカリの物語。
素敵な窓の星は見つかるのでしょうか?
日本図書館協議会選定図書に選ばれた1冊。
スクラッチのような不思議なタッチのイラストは実は版画。
池袋サンシャインシティのプラネタリウムのドームに作品が上映されるなど多方面から人気のある市居さんの、独特の雰囲気あふれる絵本です。
感想
パパが娘にと選んだ絵本、猫好きの娘にぴったりのお話でした。
この作品の魅力は、なんと言ってもこの画風。
クレヨンや絵具とは違う線で描かれた世界は、娘にとって新しい出会いになったようです。
色んな描き方を見ることで娘の表現力が広がるといいなと思います。
お腹をすかせたピカリが色んな家を訪ねてまわるのですが、一件だけびっくりするようなおうちがあります。
迫力のあるイラストなのでお子様によっては怖いという子もいるかもしれませんが、わが家の4歳児は泣かずに読みその後一人読みしています。
版画のおかげではっきりした色味ではない(黒地に白い線で描いてあるようなイメージ)ので、それで少し怖さが和らぎ淡々と読み聞かせれば大丈夫そうでした。
夜のお話なのでずっと画面が青系で、最後にパッと明るくなるシーンがとても映えます。
猫好きさんはもちろん、いつもとちょっと画風の違う作品を読んでみたい方におすすめの1冊です。