名作絵本を数々出版する、福音館書店。
幼稚園などで定期購読契約されていることも多く、教育現場でも子供たちに読ませたい本として選ばれています。
今回は、そんな福音館書店で「日本傑作絵本」として選ばれている名作を紹介します。
色々な辻褄がぴったりと合うユニークな王様のお話です。
おしゃべりなたまごやき
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 24ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:97844834003789
どんな本?
卵が大好きな王様がいました。
コックからごはんのリクエストを聞かれると、「たまごやきがいいな」と言うくらい卵焼きがお気に入りです。
ある日、王様が庭を歩いているとにわとり小屋を発見します。
にわとりがぎゅうぎゅう詰めになっているのを見て、窮屈で可哀そうだと扉を開けると…
さぁ大変!
中にいた大量のにわとりがお城中に逃げ出してしまします。
この騒ぎに家来たちも集まり、にわとり小屋をあけた犯人探しが始まります。
しかし言い出せなくなった王様は、自分が鍵をあけたことを隠してしまうのです。
お話のキーをにぎるのは卵。
文字が小さめで文章量はありますが、出版社では「4歳~」とおすすめされています。
王様、コック、めんどり、みんなが卵に翻弄されて迎える秘密のラストをぜひご覧になってみてくださいね。
感想
福音館書店の名作絵本ということで読んでみましたが、王様のちょっといたずらっぽいところや、犯人探しで慌てふためく家来たちの様子など、読んでいると笑ってしまう絵本でした。
文章量が多いのと、「大臣」「王さま」など漢字が出てくることもあり1人読みの場合は小学生くらいのお子様向けかなと思いますが、この絵本を題材にした劇を園児たちと行う保育園なども多く子供たちが盛り上がるお話だと思います。
5歳娘は「おしゃべりなたまごやき」というタイトルから興味津々で、読者だけが知る犯人(でも絵本の中の家来たちは知らずに必死に探している)という状況をクスクスと楽しんでいました。
1974年度国際アンデルセン賞国内賞を受賞。
ハラハラしながらページをめくり、ラストのオチににやりと笑える作品です。