ノラネコぐんだんシリーズでお馴染みの、工藤ノリコさん。
わが家はパパ含め家族でハマり、工藤さんの描くキャラクターの可愛らしさや世界観に夢中です。
そんな工藤さんの作品は、ノラネコぐんだんだけではありません。
今回は夏に人気の感動作をご紹介します。
セミくんいよいよこんやです
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 28ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784774606255
どんな本?
ジリリリリン…
土の中で眠っていた赤ちゃんセミくんに、一本の電話。
相手はカブトムシのおじさんです。
今日はセミくんが羽化する日。
外にいる虫たちは、ソワソワしながら何やら準備を始めます。
日が暮れて、夜になり。
いよいよセミくんが起き上がります。
「さようなら、ありがとう。」
おうちにお別れをし、長い土のトンネルを抜けてついに地上に飛び出します。
満月に照らされて、ゆっくり羽化するセミくん。
このあと、仲間の虫たちから嬉しいサプライズがあるんです。
可愛いイラストで虫たちと一緒にセミの成長を見守ることができる、夏にぴったりの1冊。
セミくんの最後のセリフに、大切な気持ちが詰まっていますよ。
感想
夏になったら読もうとずっと温めていた作品。
よめたん、いよいよ今夜です。(え?)
この作品にはセミ以外にも色んな虫が出てくるのですが、みんな工藤さんのなんとも愛嬌あるタッチで描かれているので虫嫌いの方でもきっと楽しめると思います。
私も得意ではありませんが、絵本を読んでじーんと感動してしまうくらい素敵な作品でした。
セミくんがおうちにお別れを言うシーン、そして羽化して嬉しそうに飛び立つシーン。
最後のセリフを読んだら、もう夏のセミたちを全力で応援したくなりました。
生まれてから7日間しか生きられないということは作中に出てきませんが、それを踏まえて読むと余計に共感できると思います。
幼稚園児の娘は、セミの一生が7日間しかないことを知らないのでこの作品を通して伝えました。
娘もそんなに虫が得意ではありませんが、この絵本はやっぱり工藤さんのタッチだからかどのキャラクターも嫌悪感を持たずに楽しんでくれました。
セミだけでなく、ホタルさんが作り出す夏ならではの景色も必見。
セミに対する思い入れが強くなると思うので、子供たちがより一層夏を感じることができればいいなと思います。