幼稚園児の娘が、自分から読みたがる大好きな算数絵本があります。
未就学児が算数の概念を学ぶのにぴったりで、お受験ママにも評判の絵本。
\↓大きい・小さいなど、量に関する概念についてはこちら/
\↓仲間外れ・どちらが多いなど、集合・対応の概念についてはこちら/
\↓0~5までの数、簡単な数式はこちら/
スムーズに終わった1巻、2巻に比べ3巻以降は算数らしく計算なども出てきましたが、今回はまた違う側面の第5巻を読みました。
幼稚園児(年中)の子供の理解度・反応をご紹介します。
さんすうだいすき⑤ えあわせ でんこうニュース
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 47ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784284202206
どんな本?
この本は、3,4歳~小学校低学年までを対象とした絵本シリーズの第5巻。
「水道方式」という理論にもとづいて作られた知育絵本です。
数学者の遠山啓先生が中心となって提唱した「計算方法の最も基礎的な概念や手順を効率よく理解させるための理論」のこと。
現在でも数学教育協議会など多くの数学者たちが研究・実践を行っており、「SUIDO・METHOD」という名前で国際的にも評価されています。
第5巻は主に3~5歳の幼児向けで、絵本を読むことで「たて×横×高さの3次元空間」を理解し、物の位置関係を理解することができるようになっています。
具体的にこの本で学べるのは
・上下とは
・左右とは
・絵を見て左右を考える
・カードの位置の並べ替え
・上下左右が違うイラストの違和感
・縦軸と横軸
・あんごう文を解読する など
教科書的ではなく、クイズを解きながら絵本を読むような感覚になれるのが人気の秘密。
この巻では、基本となる上下左右をしっかり理解し、「まん中」が追加されどんどん増えていくカードの位置を読み解くことを目標としています。
大きな文字でわかりやすく、「間違い探し」「暗号文」など子供が単元を楽しめる工夫もいっぱい。
算数の理解に必要な地頭を鍛えたい方におすすめの1冊です。
感想
幼稚園児の娘が、2日(合計1時間ほど)で読み終わりました。
数式が出てきた3巻とはガラッと変わり、5巻では物の位置を認識し、それをどうやって表すかを学べました。
上下左右に並んだカードの位置を考えて解くという絵本なので、算数に抵抗感がある方もこの巻は違った印象で取り組めそうだなと思いました。
具体的にはカードの位置を理解し、数字で表すというもの。
縦軸と横軸にそれぞれ1,2,3…と数字を入れて、カードを「1-1」「2-3」など方眼の位置で答えられるように学びます。
その仕組みがわかったら、ひらがなの表と「1-1」「2-3」と位置しか書いていない紙を組み合わせて自分で暗号文を解き明かすという問題に挑戦できるようになります。
物を数えたり足し算・引き算を問題なく解ける幼稚園児娘でしたが、初めてこの絵本を読んだ時は位置を数字で表現することがよくわからない様子でした。
なので、まずは表を見て「2-3」であれば縦横それぞれの軸の数字を指で押さえ、その指が出会ったところがカードの位置だと伝えて自分でやってもらいました。
一度わかれば後はスムーズで、「3-5を赤、4-2を青で塗ってください」という問題なども「早く問題出して!」と大喜びで解いていました。
算数というと計算に目が行きがちですが、このように位置を把握するマトリクス理解も大切なのだなと感じた絵本。
縦軸・横軸の考え方は日常生活でも使うので、普段から「上から2段目の右から1つ目」とわかりやすく伝えられるように心がけようと思います。
さんすうだいすきシリーズは足し算・引き算が終わったから次は掛け算…といった内容ではなく、算数を理解するための地頭を鍛えることができるとても良い絵本だと思います。
知育の側面で絵本をお探しの方、お受験準備にもおすすめのシリーズです。