先日、幼稚園児の娘に算数の概念を知ってもらえる良い本はないかと色々探しました。
そして見つけたのが今回ご紹介するシリーズ。
幼稚園児の算数デビューにちょうどよく、お受験ママにも評判の絵本です。
↓大きい・小さいなど、量に関する概念についてはこちらの第1巻をご覧ください。
第1巻をスムーズに読み終わったので、「仲間探し」がテーマの第2巻を娘と読みました。
幼稚園児の子供の理解度・反応をご紹介します。
さんすうだいすき② なかまあつめ
どんな本?
この本は、3,4歳~小学校低学年までを対象とした絵本シリーズの第2巻。
「水道方式」という理論にもとづいて作られた知育絵本です。
数学者の遠山啓先生が中心となって提唱した「計算方法の最も基礎的な概念や手順を効率よく理解させるための理論」のこと。
現在でも数学教育協議会など多くの数学者たちが研究・実践を行っており、「SUIDO・METHOD」という名前で国際的にも評価されています。
第2巻は主に3~4歳の幼児向けで、絵本を読むことで「同じ種類の仲間」「仲間外れ」「どちらがたくさん」などの集合・対応の概念を理解できるようになっています。
具体的にこの本で学べるのは
・誰がどのおうちに帰る?
・丸い形だけを集める
・仲間外れはどれ?
・どれとどれが仲間?
・どちらの数が多い? など
この本のすごいところは、教科書的ではないところ。
絵本を読む中で自然と子供が↑これらの疑問を考えられる仕組みになっているんです。
また、ページごとにイラストが変わり、切り替えて次々と進めるようになっています。
クイズを解きながら絵本を読んでいるような、まずは算数の基礎を理解したいという方におすすめの1冊です。
感想
幼稚園児の娘が、2日(合計1時間ほど)で読み終わりました。
第1巻と同じく、子供が1人で楽しんで読めるくらいに内容は易しいです。
感覚としては絵本を読んでいる感覚。
普段何気なくやっていること(どちらが多い?など)をしっかり根拠づけてくれる絵本だと思いました。
丸い形を集める、どこに誰が帰る、などはイラストを見て簡単に進んだ娘。
今回ひっかかったのは「条件から考える」ページ。
地図のような絵が描かれ、「男の子は犬が嫌い」「お墓のそばを通るのも怖い」「紙芝居屋さんが好き」などの条件から、それらの絵を参考にしてどこの道を通って家に行ったかを考えるのですが真っ先に犬が描かれた家に帰ってしまいました。
「この子、犬が嫌いって言ってるけどここでいい?」と、ひとつひとつ確認して正しいおうちを見つけることができました。
また、途中に「おかしな絵の展覧会」という面白いページもあり、例えば雪だるまとひまわりが一緒に描かれていて何がおかしい?を考えられるようになっているのですが、我が家であまり触れる機会がないもの(こたつ、たばこ、スキー板など)が出てきて娘がパッとイメージできていないことに気付きました。
家が基準になりがちなので、たまには趣向や行動範囲を変えていつもと違うものをインプットできるようにしたいと思いました。
逆にわかっていてびっくりしたのが、「傘を数本ずつ持ったお母さんが子供たちを迎えにいく」という問題。
どのお母さんがどの子供たちを迎えにいくのか、何も説明しなくても自分でイラストの傘を見て想像できていたのに驚きました。
様々な問題が、「問題。仲間を見つけなさい。」と書かれているのではなく、絵本のお話のように「今日は〇〇ね。…かしら?」となっているので本当に自然に考えることができていると思います。
実際、娘は問題を解いているという意識はゼロ。
他の絵本を開くのと同じようにこの本をぺらぺらめくって楽しんでいます。
次は3巻にステップアップしてみます。
知育の側面で絵本をお探しの方や、算数分野が苦手なお子様におすすめです。
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 47ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784284202169