絵を描くこと。
子供たちにとってとても身近で、簡単で、自由な表現方法のひとつです。
今回ご紹介するのは、はらぺこあおむし作者のエリック・カールさんがドイツの表現主義画家フランツ・マルクさんに影響を受けて作られた作品。
子供たちが自由に絵を描くことを応援する1冊をご紹介します。
THE ARTIST WHO PAINTED A BLUE HORSE
The Artist Who Painted a Blue Horse
カタカナ | ー |
---|---|
漢字 | ー |
ページ数 | 24ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9780399257131
どんな本?
I paint…
一人の子供が、カラフルな絵具と筆で絵を描き始めます。
ページをめくると、blue horse。
次のページには、red crocodile。
その次のページには、yellow cow。
ページをめくる度に、色鮮やかな動物たちが登場します。
作中の英語はとてもシンプルで、最初と最後意外は"色"、"動物"だけ。
子供に「色」と「動物」の英語を教えるのにぴったりです。
次々に描かれる動物に「こんな色もありかもね」とめくっていくと、最後はびっくりのロバが登場。
「こんな色じゃないよ、こんな色間違ってるよ!」
そんな風に思っている子供たちへ、エリック・カールさんがこめた思いがこの絵本には詰まっています。
\絵本の制作風景が見られます/
何色だっていいし、線がはみ出たっていい。
自由に描くことを楽しんでほしい、そんな気持ちが伝わる絵本です。
感想
この絵本の最後には、フランツ・マルクさんの『Blue Horse I』という作品が載っています。
エリック・カールさんは、少年時代にこの絵を見て衝撃を受けたそう。
自由な色で動物を描くフランツ・マルクさんを尊敬して、同じように子供たちに影響を与える作品を作りたいとこの絵本が生まれました。
青い馬、赤いワニ…
上に載せた動画でもありますが、最初はそこまで違和感のない色の動物が登場します。
しかし段々「え?そんな色ありえないよ!」というような動物が現れ、気付くとエリック・カールさんの世界になっているのです。
最近英語に対してノリ気ではない幼稚園児の娘、この絵本はちょうどよかったです。
I am an artist.という簡単な文章で始まり、出てくる英語は「色」「動物」だけ。
なので英語初心者のお子様にもおすすめです。
わが家では色を読む人、動物を読む人で分けてページに出てくるイラストを2人で英語で読んで遊びました。
色と動物の単語は問題なく言える娘にとって、この絵本は自分で読める英語絵本としてとても楽しかった様子。何度も続けて読むくらいお気に入りの1冊です。
英語もそうですが、登場するありえない色の動物たちを見ることで「こんな色もいいね!」と子供たちの自由な表現に繋がったら嬉しいです。