2020年4月に発売され、一気に人気作となった『パンどろぼう』。
笑っちゃう表情や、憎めないキャラクターが魅力の絵本です。
今回は、2021年に登場した続編を読みました。
保育園や幼稚園でも大人気の1冊をご紹介します。
パンどろぼうvsにせパンどろぼう
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784041110355
どんな本?
世界一おいしい、もりのパン屋。
1作目でどろぼうをやめたパンどろぼうですが、相変わらずパンをかぶってお店をお手伝いしています。
今日のぶどうパンは最高の焼き上がり!
パンどろぼうは、お客さんに喜んでもらうのを想像してワクワクしながら店頭に並べます。
そしてレジを手伝うパンどろぼうは、ある違和感に気付きます。
「誰もぶどうパンを買ってない…。」
不思議に思ったパンどろぼうが商品棚を見に行くと、そこには驚きの光景が!
このあと、新たなパンどろぼうが登場し真剣勝負が始まります。
にせパンどろぼうって、一体誰…!?
パンへの愛が止まらない大人気絵本、待望の続編です。
感想
パンどろぼう、本当に人気ですよね。
100件以上予約待ちという図書館も多数、子供だけでなく大人人気も高いです。
この絵本は1作目を知らなくても読めますが、「どろぼうをやめた、パンどろぼう」という表現があるので1作目を読んでいる方がより一層物語を楽しめるかもしれません。
作者の柴田さんはインタビューで「憎めないキャラにしたいけど、どろぼうは悪いことなのでそれがきちんと子供たちに伝わるようにしたい」とおっしゃっていましたが、本作でもその部分は変わっていませんでした。
子供たちに、安心して読める内容です。
そして人気の理由でもあるキャラクターの表情!
2人の出会いのシーン、ページをめくって子供より先に私が笑ってしまうくらいでした。
文字とイラストの作り出す「間」が、何とも言えないおもしろさになっていますね。
どろぼうはいけないこと、でも、何でどろぼうしちゃったの?どろぼうじゃなくて、どうすればいいの?
登場するにせパンどろぼうは、パンどろぼうから大切なことを学びます。
ダメ!と否定するだけでなく、背景や解決策を考えるところが素敵だなと思いました。