多くの人が知っているベストセラー絵本『ねないこだれだ』。
作者のせなけいこさんが他にも多数おばけ絵本を出版しているのをご存じでしょうか。
今回は、せなけいこのおばけえほんから付喪神のお話をご紹介します。
子供でも読める優しい絵本ですよ。
どうぐのおばけ
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 28ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784494004362
どんな本?
古い物を大切に使っているおばあさん。
周りの人は「古い道具は100年経つと付喪神になってしまうから早く捨てた方が良い。」と言うのですが、それも気にせずニコニコしながら古い道具を大切に使っています。
ある日、寝ていると台所から音が。
行ってみると、鍋や壺など様々な道具がみんな立ち上がり、外へ歩いて出ていくではないですか。
待っておくれ!
慌てて追いかけるおばあさんですが、このあととんでもないことが起こります。
道具のおばけたちは、どんな行動を見せるのでしょうか。
国学校図書館協議会にも選ばれたこの絵本は、古くから日本に伝わる付喪神がテーマのお話。
付喪神は「九十九神」とも表記されるように、99年という長い年月使い続けるとそのものに魂が宿ると言われています。
おばけと言っても、怖いものだけでなくこんな存在ならばいいのでは?
小さなお子様にも人気の1冊です。
感想
せなけいこさんのおばけ絵本シリーズ、娘が好きで他の作品も読んでいます。
今回のお話、付喪神ではなく「どうぐのおばけ」というタイトルになっているところから子供が読みやすくなっているなと感じます。
途中に龍も出てきて大騒ぎのお話ですが、付喪神のおかげで助かったということは理解してくれたので物を大事に使う=良いことというイメージで読んでくれました。
せなさんの絵本は紙を切ったり貼ったりして作られているのが特徴的ですが、こちらの絵本もたくさんの種類の紙が使われています。
龍の体、おうちの屋根など柄を楽しめますよ。
おばけ絵本と言っても怖いという印象はなく、優しく協力的などうぐのおばけたちの姿が印象的でした。
物を大切にする気持ちを育ててくれると思うので、定期的に子供と読もうと思います。