大人も子供も1度は目にしたことのあるせなけいこさんの絵本。
『ねないこだれだ』の真っ白なおばけが有名ですが、他にもおばけ絵本があるんです。
今回は、そんな『せなけいこ・おばけえほん』シリーズから雷の親子のお話をご紹介します。
子供がとにかく可愛くて、オチまで笑える1冊です。
せなけいこ・おばけえほん かみなりのおやこ
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 28ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784494004386
どんな本?
虎の皮のパンツを履いて、太鼓を持ってゴロゴロピカピカと雷を落とす鬼。
雷というと昔からこんなイメージが根付いていますが、その子供はどうでしょう?
ある日、お父さんと一緒に雷を落としに行くことになった子鬼。
きょとんとした顔をしながら雷を慣らしますが
ごろごろぴかぴか!
迫力あるお父さんと違い…
ころころぺかぺか。
まだまだ練習中。
虎皮のパンツを履いて楽しそうに鳴らす子鬼ですが、このあと雲の切れ間から下に落っこちてしまいます。
落ちた先で出会ったのは、なんと虎。
このあと、子鬼はどうなってしまうのでしょうか。
この絵本は、童心社から出版されているせなけいこさんのおばけえほんシリーズの1冊。
民話・伝説・落語などをモチーフに、子どもたちの大好きなおばけをちょっぴりこわくてユーモラスに描いたシリーズです。
多くの人のイメージ通りの怖いお父さん鬼と、怖さゼロで可愛い子鬼。
子鬼がメインのお話で、小さなお子様でも楽しく読めるようになっています。
雷鬼ってどんなもの?と読み進めるうちに、すっかり子鬼の可愛さに魅了されてしまう絵本。
ラストのオチにはきっと大人も笑ってしまいますよ。
感想
娘が読みたいと選んだ絵本。
『鬼のパンツ』の歌など幼稚園で歌っていたので、自分の知っている表紙に興味がわいたようです。
ただのおばけ紹介ではなく、きちんとストーリーがあり、笑えるオチがあり、絵本として子供もしっかり楽しめました。
最後のオチについては、先に私が一人で爆笑してしまい4歳娘にも説明すると一緒に笑っていました。
「オチ」というものをなんとなくはわかっているのかな。
きょとんとした顔でとことこお父さん鬼についていくところや、「ころころぺかぺか」というなんだか気の抜けた音など、子鬼がとにかく可愛い。
鬼ということを忘れて読んでしまいました。
虎の縞模様にふわふわの紙が使われていたり、せなさんならではの紙遣いも楽しめる絵本です。