最近読み聞かせに取り入れるようになった、昔話。
大切な教訓を学んだり、小学校受験でも出題があるので一般常識として身につけておきたいという気持ちがあります。
そんな昔話、海外にもおもしろいものが色々とあるんです。
今回は、メキシコで語り継がれる「うさぎの長い耳の秘密」がわかる1冊を紹介します。
うさぎのみみはなぜながい
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784834000078
どんな本?
昔々のお話です。
とあるうさぎが、神様のところへ行きこんなことを言いました。
「神様、どうして私だけこんなにちっぽけでみすぼらしい体なのでしょうか。他の動物にいじめられています。もっと大きくしてほしいです。」
神様は言います。
「では、お前がトラと、ワニと、サルと自分の手で倒しその皮を持ってきたら願いを叶えてやろう。」
それを聞いたうさぎはがっかり。
だってトラは森中で一番強い獣だし、ワニは一番惨いし、サルは一番知恵がある動物だからです。
でも、なんとか勇気を振り絞り森へ出かけて行きます。
そして出会ったトラ。
うさぎはある作戦でトラに挑みます、一体どうなるのでしょうか。
この後、ワニ、サルに対しても思いがけない作戦で挑んでいくうさぎ。
小さな体で奮闘する姿、そのお話のラストにうさぎの耳が長くなった理由が隠されています。
メキシコで絵を描き続けた北川さんのイラストは、異国情緒たっぷり。
日本の昔話とは違う雰囲気で海外民話が楽しめる1冊です。
感想
海外の昔話が気になり、私が選んだ絵本ですがその内容に娘もパパも大盛り上がり。
とにかくうさぎが強いんです。
倒し方が強い。
そして、最初に「こんなにみずぼらしい体で…」という自虐から始まるところも「そんなことないよ、可愛いのに…」と言いたくなってしまう。
色々とシュールでちょっと笑ってしまうんです。
神様が「トラとワニとサルを自分の手でころして」という言葉を遣うので子供には言葉を変えて(「やっつけて」と)読みましたが、「しぬ」や「しんだ」という言葉は遣わずに「目をまわした」「息が止まってしまった」という表現になっています。
イラストが海外っぽいので日本人が描いていると知り驚きましたが、長くメキシコで絵を描いていらっしゃるそうでとても雰囲気のある絵本です。
これから海外民話も日本の昔話のように色々と楽しんでみようと思います。