娘がその日の直感で見つけてくる絵本は、いつも本当におもしろい。
毎回選ぶ基準がわからないけれど、何でこれにしたのかな?(他にも好きそうな本あるのに)と思いながら、帰って読んでみると
「これすごくおもしろいね!!!」
ということが多いんです。
今回の作品は、主人公が「カメレオン」、テーマが「どろぼう」。
そして、表紙は白背景で娘の好きなピンクやリボンなどはなし。
私だったら、娘の好きな要素はないかな?とスルーしてしまいそうですが…これがとってもおもしろかったので、ご紹介します。
カメレオンどろぼう・ドロン
どんな本?
世界一の大泥棒、ドロン。
自由自在に体の色を変えて、世界中の宝石を盗むカメレオンです。
ある日ドロンが狙ったのは、パリにある金の冠。
いつものように姿を隠して長い舌を伸ばしますが、ハリネズミ警察のとある作戦でドロンの居場所がすぐに見つかってしまいます。
一体どんな方法を使ったのでしょう?
そしてドロンが捕まったあとに、新たな窃盗事件が!
意外な展開でラストを迎える、オチまでしっかり楽しめるお話です。
絵本には美術館や宝石などたくさんの絵が出てきますが、このイラストがすごい。
子供の絵本とは思えないくらい細かく描きこまれていて、宝石は写真と間違えるほどキラキラ輝いて見えますよ。
ところどころドロンが身を隠すシーンでは、どこに隠れているのか見つける楽しみもあり子供が喜ぶ内容になっています。
感想
文章の長さ、ストーリーのオチ、イラスト、すべてが「よくできてるなぁ~!」と感心しきりだった絵本です。
カメレオン、ハリネズミ、という登場動物の特徴もしっかり生かしたストーリーになっています。
中を読んで初めてこの絵本の良さがわかった私に対し、表紙の直感でおもしろそうと選んだ娘のセンスにはいつも驚かされます。
この絵本のおもしろいところは、最初は泥棒という「悪者」として登場するドロンを、本を読み終わる頃には「頑張れ!」と応援してしまっていること。
そして、「彫刻」や「パリ」といった幼稚園児には聞きなれない単語が程よく出てくるのも教えるきっかけにちょうどよかったです。
あとは何と言ってもイラストの宝石が本当に綺麗!
ダイヤモンドのカット、写真かと思って観察してしまいました。
男の子も女の子も楽しめる絵本、ぜひご覧になってみてください。
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カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9874251099358