本屋さんでも、図書館でも、やたらと子供たちが手にとっている絵本があります。
シリーズで何冊も出ている人気作品。
試しに娘に読ませてみると、何回も読み返すお気に入り絵本になりました。
今回は、そんな人気作のシリーズ第1巻目をご紹介します。
100かいだてのいえ
カタカナ | あり(ルビなし) |
---|---|
漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784033315409
どんな本?
星を見るのが大好きなトチくんのところに、一通の手紙が届きます。
「ぼくは100かいだてのいえに住んでいます。遊びに来てください。」
誰からかはわからないけれど、早速行ってみることにしました。
地図の場所まで行ってみると、高すぎて上が見えないような家が。
扉を開くと、トチくんは100階を目指して上っていきます。
1~10階は、ねずみさんのおうち。
6階で運動、7階でお風呂、9階でテレビを見たりと1フロアごとに色々なことをしながら生活しています。
11~20階はりすさんのおうち。
盆栽を楽しんだり、お部屋のブランコで遊んだり、どんぐりデザインの可愛いお部屋ばかり。
こんな風に、色んな生き物たちが生活する建物の中をどんどん上へ上へとのぼっていくお話。
途中でお遣いを頼まれたりしながら、100階を目指します。
100階で待っているのは、一体誰なのでしょうか。
100のお部屋は、色や形がそれぞれの生き物にぴったりのデザイン。
1つ1つ違うフロアに子供たちは夢中です。
この絵本は作者の岩井さんが、お子様が小学校で数を数えたり繰り上がったりすることにつまづいているのを見て作った絵本。
1~100まで数字もふってあり、100まで数えられるようになったという声をたくさん見かけます。
子供ウケ抜群の、縦に開く斬新なスタイルの絵本です。
感想
どの巻も図書館で予約待ちされるほど人気のある絵本。
わが家は娘が読みたがる順番に読んでいますが、特にお話が続いているわけではないのでどの巻から読んでも同じ楽しさが味わえます。
この絵本、大人の私も見入ってしまうくらい描きこみがすごいです。
それぞれのお部屋の設定・デザインがとても可愛らしく、例えばカエルだったら葉っぱに溜まった水滴がお風呂になったり、てんとう虫のお部屋はどこもカラフルなドットデザインだったり、各生き物にぴったり。
子供が生き物の特徴を掴みやすいと思います。
ただ、この絵本シリーズは読み聞かせが大変。
作者の岩井さんも「この絵本は読み聞かせを想定していなかった」とおっしゃっていますが、縦書きの文章で「」の会話が書かれているのですが、その会話をしているフロアまで子供が絵を追っていないと会話の意味がわからなくなってしまいます。
そして、とにかく楽しいイラストなので子供はじっくり眺めます。
つまりとても時間がかかる。
文章自体がそこまで多いわけではありませんが、個人的には寝る前に読むのではなく日中1人時間でじっくり楽しむ方が向いているなと思います。
階段を指で追って一生懸命100階を目指すので、子供が一人で黙々と読んでいてくれて家事の間にはとても助かっています。
絵だけでも十分楽しめるので、文字が読めないお子様にもおすすめです。