誰もが必ず目にしたことがある絵本といえば、いわむらかずお先生の『14ひきのねずみ』シリーズ。
美しい自然と可愛いねずみ家族の心温まるお話が魅力です。
全12巻出ている中から、今回は秋にぴったりの作品をご紹介します。
あまりにも美しい月のイラストに、「これが1番好き!」という声も多い1冊です。
14ひきのおつきみ
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784494006830
どんな本?
お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、そして兄弟10ぴき。
14匹のねずみ家族の物語です。
大きな木の上へ上へと上るねずみたち。
どんどん、高く高く登っていきます。
下の方から順番に登ってくる兄弟たち。
上の方で待っていた兄弟たちは、枝をしばって何か作っています。
日が沈む頃、やっと完成しました。
みんなが一生懸命作っていたのは、お月見台。
おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんも登ってきて、全員集合。
お団子を備えてすすきを飾り、お月見の準備が整いました。
さぁ、いよいよ月が昇ってきます。
大きなまん丸お月さま、その迫力は…圧巻。
秋と言えば、十五夜。
14ひきのねずみたちが一生懸命準備する姿と、お月さまへの感謝の言葉からお月見の本当の意味を感じられる絵本です。
感想
14ひきのねずみシリーズは実家に揃っていて、私が子供の頃からよく読んでいました。
細やかなイラストとねずみたちの心温まるお話を読むと、なんだかホッとしたのを覚えています。
幼稚園の娘も何冊かこのシリーズを読んでいますが、ちょうど十五夜の時期だったのでこちらを読むことに。
文章は1番下にイラストと別で枠が設けられていて、全てひらがななので子供の一人読みもできました。
絵が独立しているのでまるで美術館で絵画とその説明文を読んでいるような雰囲気もあります。
イラストの中に文字が入り込まない絵本って少ない気がします。
この絵本は私も覚えていて、とにかく「美しい月」が印象的でした。
ねずみたちのサイズ感、木の上から眺める大きな月は大迫力。
日中~夜になる描写や、月の光に照らされてお月見を楽しむ家族の影になった姿。
どのページも本当に美しい色合いです。