インパクトあるトラの表紙。
なんだか真剣な表情で、思わず手に取りました。
父の日にもぴったりの、お父さんがテーマの絵本をご紹介します。
パパトラ
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 33ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784752009306
どんな本?
パパトラ(お父さん)、ママトラ(お母さん)、コトラ(子供)の虎の一家のお話です。
パパトラはママトラと出会い、一目で好きになりました。
そして可愛いコトラが生まれます。
順風満帆に見える家族ですが、パパトラは2匹の元を離れました。
虎のオスは子育てに参加せず、広大ななわばりを単独で守る習性があるからです。
パパトラは、離れていてもいつも2人のことを思っていました。
子供の成長も嬉しく見守りました。
そんなある日、ママトラを狙う別のオストラが現れます。
コトラの存在が邪魔だったオストラは、コトラに襲いかかります!
コトラの大ピンチ、一体どうなってしまうのでしょうか。
実際の虎の習性が元になったお話ですが、ママトラに恋をし、離れていても妻と子供を思っている姿には人間らしさを感じずにいられないはず。
お父さんがちゃんと見守ってくれている。
離れていても、家族のことを思っている。
そんな、父の無償の愛を感じる1冊です。
感想
父の日に読んだ絵本です。
虎の習性が元になっていますが、恋をして、子供が生まれ、離れていてもいつも見守っていてくれる安心感は人間のお父さんと同じ。
どんな気持ちで2匹の元を離れていくんだろう、自分の顔も知らない子供のことをどう思っているんだろうと考えて胸がいっぱいになりました。
虎好きの父を思い出し、出張ばかりでほとんど家にいなかったけれどいつも電話をくれてたなぁ。困った時は、いつでも相談に乗って助けてくれたなぁ。
結婚して実家を離れた今でも、私のことを大切に思ってくれているのが伝わるので父の姿を重ねてウルっとしてしまいました。
今度は、私が親になりました。
娘と息子にとってお父さんはどんな存在かな、このパパトラのように頼もしいといいな、と考えながら、子供たちに絵本を読んでいます。
お父さんはいつでも家族を思っている。
そんな風に感じられる絵本です。