いよいよ夏休み!
今年(2021年)はおうち時間が増えることもあり、子供の夏休み気分を盛り上げるための絵本をたくさん揃えました。
今回ご紹介するのは、スイカもひまわりも登場しない1冊。
でも、最後は思いっきり爽快な夏絵本です。
あついあつい
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 24ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 2歳 |
ISBNコード:9784834084610
どんな本?
辺り一面の、砂漠。
あついあつい…
1匹のペンギンが、日陰を探して歩いています。
あった!
やっと見つけた日陰で一休み…
と思ったら、なんとそれはあざらしさんの影でした。
僕だって暑いんだから!涼しいところを探そうよ。
そう言われ、2匹は一緒に日陰を探し始めます。
砂漠を歩くと、今度こそ日陰を発見!
…と思ったら?
福音館書店の月刊絵本「こどものとも年少版」から選ばれた人気作。
遮るもののない砂漠で日陰を探す動物たちの姿は、街中で日陰を探す私たちに重なるところがありますね。
ラストの気持ちよさそうな姿がたまらない1冊です。
感想
夏休みに読む絵本を探していて見つけた作品です。
スイカもひまわりも出てこない、ただ暑い暑いと砂漠を歩く動物たち…
なんだか読んでいるこちらまで汗をかいてしまいます。
でも、そこで日陰を探す仲間が増えていき、最後に見つけたとびきりの涼み場での表情!
なんとも気持ちよさそうで、そこまでのジリジリと焼けるような絵本の内容が嘘のように解放感を味わえました。
ずっと外を歩き回って、デパートに入った瞬間の「あーーーー涼しい!」に似ています。
元々月刊絵本こどものとも「年少版」で発行されたこともあり、文章はほとんどありません。
カタカナありと記載しましたが、文中ではなく途中に出てくる擬音だけ。
繰り返しのお話なので小さい子のウケも良いと思います。
わが家ではこれを読んでから、外を歩く時に娘が私の影に入ってペンギンのマネをして涼んでいます。
大人も子供も動物も、みんな暑いのは一緒ですね。
小さな子供にわかりやすく「夏」を教えてくれる絵本。
繰り返し文が多いのでひらがな読みの練習や、音読にもおすすめです。