いよいよ夏休み!
今年(2021年)はおうち時間が増えることもあり、子供の夏休み気分を盛り上げるための絵本をたくさん揃えました。
今回は、その中でも夢のような世界が広がる1冊をご紹介します。
すいかのプール
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 53ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784001126747
どんな本?
リアルなすいかのイラストと、空想世界の融合が楽しい夏絵本。
韓国で生まれた作品が日本語訳されたものです。
夏の日差しに照らされて、すっかり熟したすいか。
パカッと半分に割れると、そこは広い広いすいかプールに変身します。
まずは畑仕事をするおじいさんが1番乗り、種をぽいと捨てると、その穴にスポッとハマってすいかプールを噛み締めます。
そしてプール開きを聞きつけた子供たちもやってきて、すいかのプールをサクサク走り回ります。
集まった人たちがすいかをぴちゃぴちゃ踏みしめると、そこにはすいかジュースが溜まり…
サクサク、シャリシャリ、ぴちゃぴちゃ、絵本を読むだけで本当に聞こえてくるような瑞々しいすいかの音。
細かく描きこまれたイラストも相まって、ジューシーなすいかを食べたくなる1冊です。
雲屋さんがあまぐもシャワーとくもパラソルを売りに来たり、すいかの皮で作った滑り台を作ったり、夢のようなアイデアがたくさん詰まったすいかプールの世界。
子供たちだけでなくおじいさんおばあさんもすいかプールを満喫している姿に、ほっこり心が温まります。
感想
表紙にバーンと広がるすいかプールがインパクト大。
とても開放的な絵本でした。
韓国の絵本は初めて読みましたが、子供の名前が「ヨンス、ジニ」という以外は全く違和感がありません。
途中の雲屋さんも、こんな発想があったかー!と驚くような楽しさ。
大人でもワクワクするので、子供が感じるワクワクはどれほどだろうと思います。
年中の娘もこの絵本が大好きで、一人読みでもこの本を選んでいます。
特にすいかの皮で作った滑り台がお気に入りで、「娘もこれやりたい!」と大興奮。
子供たちもおばあさんも、本当に楽しそうです。
絵本の最後、みんなが帰ると誰もいなくなったすいかプールの上にヒラヒラと落ち葉が…。
黄色いイチョウや赤いカエデの葉が、次の季節を感じさせるので夏の終わりに読むのにぴったりでした。
とにかく夏を楽しんでいる、そんな雰囲気を感じる絵本。
また来年のプール開きも楽しみです。