ハロウィンが終わると、一気に街もクリスマスモード。
子供たちの大好きな季節がやってきます。
クリスマスまで毎日ワクワクできるように、おうちで楽しめるクリスマス絵本をたくさん揃えました。
今回は、全編刺繍で描かれた珍しいクリスマス絵本をご紹介します。
サンタさんとこいぬ
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 34ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784776408703
どんな本?
12月24日午後7時。
いつもならサンタさんとトナカイがプレゼント配りにでかける時間ですが…
今年はなんと、トナカイが風邪をひいてしまいダウン。
サンタは1人でソリを引いて出発することになりました。
重いソリを引っ張り、道に迷い…
森のはずれで座り込むサンタ、とうとう心細くなってしまいます。
そんな時、なにか鳴き声が聞こえてきます。
そこで出会ったのは、1匹のこいぬ。
サンタは、寒そうなこいぬを服の中に入れてまた走り出します。
2人になったサンタとこいぬ、無事にプレゼント配りを終えることはできるのでしょうか。
この絵本は、表紙だけでなく全編イラストが刺繍で描かれています。
しかしこいぬの表情やサンタの動きなど、とても刺繍とは思えない繊細さで絵本を盛り上げてくれ、街やクリスマスツリーの美しさは圧巻。
他の絵本にはない温かみをぜひ感じてみてくださいね。
感想
長尾玲子さんは他にも多数絵本を出版されていて、この前に出たお話も娘と読んでいます。
優しくて温かくてどの絵本も素敵なのですが、実は今回読んだ作品は先ほど載せた『サンタさんありがとう』とつながっている部分があるのです。
『サンタさんありがとう』では、サンタさんとくまのぬいぐるみとの少し前向きなお別れが描かれているのですがなんと本作でそのくまのぬいぐるみが!
少しだけですが、元気な様子を見せてくれるのです。
前作を泣きながら読んでいた私、幸せそうにするくまを見てとても嬉しくなりました。
4歳娘も前作から一緒に読んでいるので「あ!これサンタさんありがとうのくまでしょ!」と嬉しそうに指をさし、再会を理解して喜んでいました。
刺繍で描かれているだけでも心が温まるのに、思いがけず感動の再会を見ることができて益々ほっこりとした気持ちになれました。
もしどちらもお読みでない場合は、『サンタさんありがとう』→『サンタさんとこいぬ』の順に読むとよりお話を楽しめると思いますのでお試しください。