幼稚園児の娘が、1人でも読んでいる算数の絵本があります。
未就学児が算数の概念を学ぶのにぴったりで、お受験ママにも評判の絵本。
\↓大きい・小さいなど、量に関する概念についてはこちら/
\↓仲間外れ・どちらが多いなど、集合・対応の概念についてはこちら/
\↓0~5までの数、簡単な数式はこちら/
スムーズに終わった1巻、2巻に比べ算数らしさが増した3巻でしたが、数日かけて娘と読み終え、今回はガラッと雰囲気の変わる第4巻を読みました。
幼稚園児(年中)の子供の理解度・反応をご紹介します。
さんすうだいすき④ わける まとめる
カタカナ | あり(ルビなし) |
---|---|
漢字 | なし |
ページ数 | 47ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784284202190
どんな本?
この本は、3,4歳~小学校低学年までを対象とした絵本シリーズの第4巻。
「水道方式」という理論にもとづいて作られた知育絵本です。
数学者の遠山啓先生が中心となって提唱した「計算方法の最も基礎的な概念や手順を効率よく理解させるための理論」のこと。
現在でも数学教育協議会など多くの数学者たちが研究・実践を行っており、「SUIDO・METHOD」という名前で国際的にも評価されています。
第4巻は主に4~5歳の幼児向けで、絵本を読むことで「分析・総合」を理解し、物事を正確にとらえ、表現することができるようになっています。
具体的にこの本で学べるのは
・これは何色の、何?
・カードに描かれたイラストを同じ種類でまとめる
・縦横で並べられたカードの法則を分析する
・ヒントからカードを予測する
・2枚のカードを重ねて考える など
教科書的ではなく、クイズを解きながら絵本を読むような感覚になれるのが人気の秘密。
1~3巻までは1冊の中に色んなイラストや単元がありましたが、この巻は1冊を通じて同じことをひたすら繰り返します。
最初は少なかったカードの枚数がどんどん増え、最後には4倍ほどの量を分析・処理できるようになる仕組み。
大きな文字でわかりやすく、動物が出てきたりと楽しめる工夫もいっぱい。
算数の理解に必要な地頭を鍛えたい方におすすめの1冊です。
感想
幼稚園児の娘が、3日(合計1時間ほど)で読み終わりました。
数式が出てきて算数らしかった3巻とはガラッと変わり、カードを分析し、並べられたカードの法則を理解して解くという絵本だったので数字に抵抗感がある方もこの巻は全く違った印象で取り組めそうだなと思いました。
具体的にはカードを分析し、縦横に同じルールで並べるというもの。
「赤い○」、「青い△」「黄色い□」「赤い△」など様々なカードを、赤の列には赤を、△の列には△を並べて表を完成させます。
この問題は、3巻で私がとても良い問題だなと思ったものだったので何パターンも考えることができて嬉しかったです。
同じ考え方の問題が少しずつレベルアップして続くので、一気にやるのは疲れてしまうようで数日に分けました。
算数というより、お受験などのワークシートにありそうだなと思いました。
娘は文章を読まなくても何をすればいいのか想像がついたようで、気付くと1人で楽しんでいるクイズのような絵本でした。
算数というと数字や足し算引き算に目が行きがちですが、こういった分析・総合の力も大切なのだなと感じた絵本。
娘はこの単元が得意なようで一度も私に聞かず絵本を読み切り、どんなパターンになっても解けそうだと感じます。
さんすうだいすきは足し算・引き算が終わったから次は掛け算…といった内容ではなく、算数を理解するための地頭を鍛えることができるのでとても良い絵本だと思います。
知育の側面で絵本をお探しの方、お受験準備にもおすすめのシリーズです。