秋と言えば紅葉。
赤や黄色の葉っぱが季節を感じさせてくれますよね。
そんな色付いた葉っぱがテーマの、ちょっぴり不思議なお話があります。
落ち葉アートの参考にもなる絵本をご紹介します。
おちばいちば
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784893095251
どんな本?
幼稚園のお制作で、どんぐりのおうまさんを作ったさっちゃん。
上手にできたのが嬉しくて眺めていると、突然おうまさんが歩き出しました。
「まってー!」
追いかけると、今度は強い風で前が見えなくなり気付くと体が小さくなってどんぐりのおうまさんにまたがっていました。
そのまま連れられて行ったのは、虫たちが集まる賑やかな広場。
「おちばいちば」の開催です。
とかげのごちそう屋さん、もぐらの雑貨屋さん、虫たちのブティック…
みんな落ち葉や木の実で作られた世界が広がります。
葉っぱの形、色が様々で隅から隅まで見ても飽きない細かい描きこみ。
実際に落ち葉でお制作をする際の参考にもなる絵本です。
感想
ファンタジー要素があり、大人でもワクワクする楽しいお話でした。
落ち葉や木の実と言ったテーマでどのページも秋の雰囲気満載です。
葉っぱや虫のサイズに縮んだ女の子が主人公なので、絵本の目線は虫たちの世界になるのですが身近なアイテム(空き缶、靴、瓶など)がうまく活用されていてとてもおもしろいです。
また、「小さくなると瓶がこんなに大きいんだな」と自分たちの足元に広がる世界に興味がわきました。
幼稚園の娘とは、ちょうど落ち葉を使って何か作ろうと落ち葉拾いをしたところだったので、この絵本が大変参考になりました。
魚市場に並ぶたくさんの魚、ブティックのスカートやアクセサリー、全てが葉っぱでできているのです。
色や形の違う葉っぱを使うと、こんなにも色んなものが作れるんだねと眺めました。
小さな虫や小動物の世界をこよなく愛する西原先生だからこそ描ける作品だと思います。
絵本としても、秋の工作のきっかけとしてもおすすめです。