私は、子供に絵本を読む時間が大好きです。
教訓を学ぶようなもの、昔話、海外の絵本…
たくさんの絵本を読みますが、やはり読んだ後に子供が温かい気持ちになってくれると嬉しいなと思っています。
今回は、ねんねの前にぴったりの穏やかな1冊を紹介します。
読むときっと、色んなことが楽しみになりますよ。
きかせてたのしいこと ねんねのまえに
きかせてたのしいこと―ねんねのまえに (児童図書館・絵本の部屋)
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 26ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784566006911
どんな本?
うさぎのウィラは、準備をしてベッドへ向かいます。
あっちにこっちに寝返りを打つけれど、怖い夢を見ないか心配でなかなか眠れません。
そこで二段ベッドの上にいるお兄ちゃんに声をかけてみます。
「おにいちゃん おきてる?」
「うん、おきてるよ。」
そして「たのしいことを考えてみたら?」とアドバイスをもらって一生懸命考えてみることに。
なかなか楽しいことが出てこないウィラに、お兄ちゃんが教えてくれたのは意外なことでした。
いつも履いているスリッパ、明日着る服、明日のあさごはんに、いつも使っているおもちゃたち…
優しいお兄ちゃんに話を聞き、色んな楽しみを見つけていくウィラ。
おやすみ前にぴったりの心温まるお話です。
感想
この本は、娘が「お母さんに読んでほしい」と選んでくれた絵本。
以前読んだ「うまれてくれてありがとう」に似た雰囲気の、子供にやさしく語り掛けるような絵本です。(「うまれてくれてありがとう」みたいでしょう?と娘が見せてくれましたが確かに同じ雰囲気の優しい絵本です。)
ウィラと、お兄ちゃんの会話でストーリーが進んでいきます。
眠れない妹の話を優しく聞いてあげるお兄ちゃんの姿がまるで母親のよう。
楽しいことは身の回りにたくさん散らばっていて、考え方ひとつで世界がこんなに楽しみになるのかと思いました。
絵本の中では「楽しいこと」として書かれていますが、「大切に思う気持ち」にも繋がると思うので私もこんな風に考えられるようになりたいです。
文章に倒置法が多く使われているので、早口だったり小さな子供だったりすると一瞬「?」となってしまうかもしれませんが絵本の雰囲気的にゆっくり、語り掛けるように読んだことで我が家は問題なく5歳娘が理解してくれました。
最後はおやすみなさいに繋がる穏やかで心地よい作品。
そんな絵本を、娘が「お母さんに読んでほしいと思った」と選んでくれたことが何より幸せでとても嬉しい気持ちです。