ポップなイラストが可愛い、イギリスの英語絵本を見つけました。
日本語にも翻訳され、そちらは小学1年生国語の教科書でも紹介されています。
「歯」がテーマの、ユーモアあふれるお話。
主人公は、自慢の歯を持つあの生き物です。
ALAN'S BIG SCARY TEETH
カタカナ | ー |
---|---|
漢字 | ー |
ページ数 | 30ページ |
本のサイズ | B6くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9781406381504
どんな本?
表紙で自慢げに歯をみせびらかすワニがこの本の主人公、Alanです。
アランは、怖いワニの一族。
ジャングルで動物たちを怖がらせるために、毎日爪と歯をとがらせ、そして10分もかけて丁寧に歯を磨きます。
おかげでジャングルの動物たちはアランが怖くてたまりません。
そんなアランには、実はとんでもない秘密が。
ひょんなことからその秘密がバレてしまい、怖がらせ屋から一転、みんなの笑いものに…
「怖がらせる」という自分の生きがいをなくしてしまったアランは、みるみる元気をなくし、ついには涙が止まらなくなってしまいます。
それを見たジャングルの動物たちは、ある作戦を思いつきます。
アランは、自信を取り戻すことができるのでしょうか。
日本語版が小学校の課題図書にも選ばれたこの絵本、歯磨きの描写から歯医者さんに置かれていることも。
原作は海外でも大人気です。
"GRRR!"
"SNAP!"
"EEK!"
"ARGH!"
など擬音も豊富に登場します。
最後はみんなが笑顔になれるハッピーエンド。
笑えるオチもついています。
感想
ポップなイラストで私が気に入った絵本です。
「歯磨きしようね」というお子様向けの易しい絵本かなと思いきや、文章量はしっかりあり心に響くストーリーでした。
小学生の課題図書にもなっていますが、確かに小学生くらいの方が内容が理解しやすいのかなと思いました。
その理由は、お話のボリューム。
今回幼稚園児の娘と最後まで読み切りましたが、英語ということもあり説明をしながら10分はかかりました。
内容を理解し、自分でマネして会話をするくらい気に入っている娘ですがやはりボリュームがあるためかなかなか気軽に読もうという気にならないようです。
少し気合を入れて読む絵本、という感覚のよう。
英語に苦手意識がある方には辛い文章量かもしれませんが、"scary"と"teeth"という単語がテーマなのでそこがわかればあとはイラストでなんとなく理解できると思います。
お話の内容はわかりやすいですし、日本語版は保育園や幼稚園でも読まれているくらいなので歯磨きタイムを楽しくする1冊としてぜひ読んでみてくださいね。